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私達の目の前には
長い廊下の中飛んできたナイフ
今は使用人の休憩室に浮遊するナイフ
「ねえ、二人とも先にこの部屋から出てくれる？
このナイフは私が何とかしておくからさ…」
「で、でもAちゃん…」
「何やらかすつもりだ？」
「さぁどうするかは、分からないけど…
やってみるしかないからさ」
「………」
「行ってよ、私は大丈夫だから…」
「Aちゃん」「分かった、行こう」
少し間をあけて「うん」と返事をしてくれた
ナイフを睨む私を見て
こいつなら大丈夫だと確信してくれたようだ
ケイトがエリの手を握るとナイフが
二人の方を見るそのうちに落ちていた本を拾う
走りだした二人に向かってナイフが飛んでいく
それを防ぐために本を投げる
なんとか投げた本はナイフに当たったようだ
ナイフが床に落ちるがまた浮かびあがる
「睨まないでよね」
ナイフに向かってそう言ってみる
私から見れば今のナイフは
怒ってるようにしか見えないからね…
もう一度鋭いナイフの先を私に向けてきた
私はナイフを睨んで後ろの壁に触れる
ナイフを見ているので手探りで探す
あった、この部屋に来てからずっと気になっていた
輪っか、確かこれを引くと…
思い出そうとしている時にナイフが飛んできた
ギリギリで避けながら輪っかを引っ張りと
小窓サイズの穴が壁にできる
もう一度輪っかを引けば何もなかったように
穴はふさがれる
「……ハァア」
怖かったけどうまくいった
あとは誰かがこの輪を引かない限り
ナイフをあのままだ
早く二人ど合流しよう…
アオさんとライさんも探さなきゃ
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作者名：Ｕｔａ | 作成日時：2014年12月25日 17時
