ハイキュー×リボーン“舞落ちる、幸せ"

二十七粒「囮」 ページ33

「お呼びですか？師匠」

「あぁ、座りなよ」

師匠の目の前には座布団が一枚、その座布団に座り少しの沈黙が流れた

その沈黙を先に破ったのは師匠だった。

「君には・・・苦労を掛けた。だから、最後の最後まで僕は君に苦労させるつもりさ」

「・・・遠回しに言わないで直球で言ったらどうですか？面倒事を押し付けたいと」

師匠はﾌﾌｯと笑い、俺に地図を渡してきた

「これは、メローネ基地の・・・」
「君には囮になってもらいたい」

「俺はボスと別行動をとって、真っ正面から入るということになりますね」

それで、ボスの道が開けるのなら・・・俺は

「やります。て言うか、師匠はどうするんですか？」

「僕は草食動物達と群れるつもりはないさ・・・別行動させてもらう」


クロームさんの鞄の中に発信器が入っており、ここが見つかるのも時間の問題だったが

師匠がその発信器に気づき、師匠も囮をすることになる

「お互い、生きて帰りましょうね」
「誰に言ってるんだい？僕は強いよ・・・君こそ、死なないでよね」

俺はﾌﾌｯと笑い、師匠に言った

「俺を誰だと思っているんですか？貴方の教え子ですよ」


師匠はそうだね。と言って日本酒を口にした

「では、失礼します」

「あぁ、さようなら」

これでこの時代の師匠との最後の会話になるとはまだAは知らない

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