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LKside ページ5

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土曜日の夜。俺は彼女のオフィスの前のベンチでアメリカーノを飲みながら待つ。そろそろ終わると見越してスマホをポケットにしまい、外をぼーっと眺める。白の車と黒の車ならどっちが多いのだろう、と数えていると急に視界が暗くなった。



「だーれだ」

『ん、お疲れ様。ほら行くぞ』

「もー!付き合ってくれてもいいじゃん!」


すっと顔から手が外れ、後ろを振り向くと仕事終わりとは思えないほど綺麗な彼女がいた。多分俺に会うから、とメイクを直してきたんだと思うと胸が締め付けられる。


ん、と手を出すと君は幸せそうに手を重ねてくる。それが俺にとっても何よりも幸せで。



「乾杯〜」



居酒屋の個室で向かい合い、ジョッキをぶつけあう。炭酸と麦の苦味が喉を刺激し、食欲が増す。適当につまみを注文し、ちまちま食べながらグラスを傾ける。


『今週もお疲れ』

「ありがと、リノもお疲れ。毎日ありがとね」


彼女は感謝をよく伝える。多分これは俺が前に、謝るなら代わりにありがとうと返して、と伝えたことがあるからだと思う。些細なことを覚えていてなお続けてくれていることが、俺にとってはこれ以上にない嬉しいことだ。


彼女も俺も少し酔いが回ってきたので帰宅した。帰ってきてから直ぐに俺は風呂に入った。上がってリビングに行くと、彼女は日記をつけていた。マメな彼女はそれを一日も欠かしたことがない。三日坊主の俺には到底無理。だから、尊敬している。


「じゃあお風呂入ってくるね」

『いってらっしゃい』


彼女が入っている間に俺は、彼女が今日着ていた服と同じモノ(・・・・)を脱衣所に持っていき、チョコアイスとプリンを用意する。しばらくすると見慣れた格好をした彼女がふわっとシャンプーの香りを漂わせながらやってきた。ギュッと抱きしめ肺いっぱいに吸い込んでから、ソファーに誘導した。


『はい』

「ありがと、1口ずつね」


まったりとデザートを楽しんで、歯を磨き、一緒のベットに入る。目が闇になれて、彼女の輪郭がはっきりする。艶のある黒髪も、透るような素肌も、月が映る瞳、全てに魅了される。俺たちは睡魔に襲われる時、手を取り合う。


「リノ、またね」

『うん、また明日』


ぽん、と肩を触られて起きる。動揺してる彼女を落ち着かせるように言うんだ。



『おはよう、よく眠れた?』


と。1週間を終えると思い出を置き忘れていってしまうAにちゃんと届けるのが俺の幸せな1週間の始まりだ。

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なの(プロフ) - 七彩さん» 七彩さん!!!リクエストありがとうございます!lkくんの話ですね!!不良系似合いますよね、、更に学級委員の真面目な子をすきになりそうですよね、、、すごい分かります!!!少々お時間いただきますが、必ず書きますので他作品でも読みながらお待ちください^^ (10月3日 16時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - リノの校舎裏では無くリノが校舎裏で、でした!誤字ってしまってすみません!お願いします! (10月3日 13時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - なっちぃさんいつも見てます。リクエスト失礼します!リノのお話で不良くんと学級委員ちゃんの恋愛物語を作って欲しいです!リノの校舎裏でタバコを吸ってたらたまたま見かけた学級委員ちゃんに一目惚れするって言う感じでお願いします!難しくてすみません! (10月3日 13時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なっちぃ | 作成日時:2023年7月28日 23時

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