. ページ8
.
立ち上がって、膝を払い、リノの方に視線を向ける。
『そろそろ戻るわよ』
BC「え、色々話聞くって言ってたけどもういいの？」
バンチャンは動揺して声が揺れている。本来ならもう少し居座ってバンチャンの生態について聞くつもりだった。のに、イレギュラーな存在が顔を出したため、計画はおじゃん。
『もっと聞きたいのはやまやまなんだけど、こいつをそろそろ元に戻さなきゃいけないのよ』
WAWを連れ出すにも限界があるため、なるべく早く収容室に入れなければならないのだ。頑なに口を聞こうとせず、立ち上がる気もないやつの腕をグイグイ引っ張る。思いっきり引っ張っているが、ビクともせず岩のように動きもしない。尻から根を張っているのか疑いたくなるレベルだ。
『リノたって』
LK「ラブが一緒に来てくれるなら」
『なに？元からそのつもりよ。アブノーマルを一体で歩かせるわけないでしょ』
そう言うとすくっと立ち上がって手を握ってきた。反射的に1歩後ずさってしまう。アブノーマルに手を握られるとか、恐怖でしかない。振り払おうとしてもぎゅっと握られたままである。
『離して、やめて』
LK「なんで嫌がるの？」
『ア、アブノーマルに触られるの怖いのよ、は、離れてっ、』
LK「さっきは自分から触ってきたのに？」
自分でも矛盾しているのは知っている。でも、自発と他発では感覚が違うだろう。だんだん口答えもできないほどに体が固くなるのが分かる。
BC「リノ！離せ！」
LK「っ、」
ぱっと離された手。その場から動けなくなる。視界が徐々に狭くなっていき、呼吸が浅くなっていく。バンチャンが最後になにか叫んでいたが、よく聞こえないまま私は意識を手放し、次に目を覚ましたのは施設内の医務室であった。
.
3.abnormal staff and mean boss→←.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 924人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なの(プロフ) - はりねずみさん» そう言っていただけると大変嬉しいです😭頑張って進めていきます、、、！ (1月6日 22時) (
レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます！なるはやでお届けします！ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ホッキさん» ありがとうございます😭方向性を正すためにいろいろ書き直している途中です、、少しずつですが確実に進めていきますので、気長にお待ちいただけると幸いです🙇♀️ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ - 完成度がとても高くて面白いです！更新楽しみにしてます！ (12月26日 8時) (レス) @page50 id: 28eacc8e59 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なっちぃ | 作成日時：2023年7月19日 19時
