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『話を戻しましょうか、バンチャン。なぜあなたは私に名を明かしてくれたの？』
BC「そ、それは、」
また口をもごもごと動かす。隣のリノはつまんなさそうに爪を見ている。はぁ、とひとつため息をついたかと思うと口を開いてとんでもないことを言い出す。
LK「一目惚れだってさ」
『え、？』
BC「ちょっ、リノ！！」
バンチャンが慌ててリノの口を抑えているが、もちろんバッチリ聞こえてしまっている。アブノーマルが、私に、一目惚れ､､､？こんな事案聞いたことがないぞ。半信半疑で同じく問い掛けてみる。
『バンチャン、今のは事実かしら』
あー、とかうー、とか唸っていたが、覚悟を決めたのか話してくれた。
BC「うん…まぁそんな感じかな。でも、そんな深い意味はなくて！ただ話してみたかっただけなんだ！」
わたわたと身振り手振りして訴えてくる様子がなんとも可愛らしくて小さく笑いをこぼしてしまう。必死になっている姿が子供のようだったが、アブノーマルに年齢という概念は存在するんだろうか。
BC「笑わないでよ！真剣に話してるのに、」
『ごめんなさいね、あまりにも心ひく所作だったから、』
少しむくれたバンチャンだが、へそを曲げてはいないようで、ほっとする。アブノーマルって全ての人に害を及ぼす凶器的な存在かと思っていたが人間と似た感性を持っている者もいるんだと考えなおした。
『次行くわね、あなた達ふたりはどういう関係なの？』
BC「うーん、ざっくり分かりやすく言うなら家族みたいなものかな」
『家族？』
ハテナばかり浮かべている私のために2人は、こそこそと会議を開いてくれている。2人と話していると、知らないことが沢山出てくる。アブノーマルにも家族というシステムが構築されているのか。
BC「要は、リノにとったら俺は兄みたいな立ち位置かな」
LK「おじさんの間違えでは？」
BC「リノ怒るよ」
話している様子だけ見れば確かにそのようにも見えるかもしれない。だからといって今回の謎が解けたかと聞かれればそうではない。
『それにしてもなぜ、リノが私の名前を知っていたの？』
LK「ヒョンが教えてくれたんだ」
『脱走はしてないわよね、ならどうやって？』
LK「それは秘密」
しぃーっと、人差し指を口の前に持ってきてリノは言った。まぁ、焦らずとも時間は沢山あるのだから、機会が訪ればその時にでも尋ねてみようか。
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なの(プロフ) - はりねずみさん» そう言っていただけると大変嬉しいです😭頑張って進めていきます、、、！ (1月6日 22時) (
レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます！なるはやでお届けします！ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ホッキさん» ありがとうございます😭方向性を正すためにいろいろ書き直している途中です、、少しずつですが確実に進めていきますので、気長にお待ちいただけると幸いです🙇♀️ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ - 完成度がとても高くて面白いです！更新楽しみにしてます！ (12月26日 8時) (レス) @page50 id: 28eacc8e59 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちぃ | 作成日時：2023年7月19日 19時
