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第5管理室のドアノブをひねるとぐにゃりとドアが溶けた。慌てて手を離し、周りを見ると既視感のあるピンク色のドロドロとした物が私を覆うように、降りていた。迷わずその名前を呼ぶ。
『リノ！！』
私の姿を視認すると1を数える前に飛びついてきた。鼻をすする音が聞こえ、抱きしめようとするが、リノはハッとした様子で飛び退いた。近づいたかと思うと直ぐに離れ、距離感が分からなくなる。
『どうしたのリノ？』
LK「、A、ごめん、俺、また外に、」
リノのつるんと林檎のように綺麗な瞳からは大粒の涙が数え切れないほど零れ落ちていた。その粒は床に落ちると、ころんとした飴玉に姿を変えている。これが、リノの持つ能力の全容であることが分かった。
『落ち着いて、人やものを傷つけたりしていないならいいの。あなたの安全も私たちは守るから』
そっと抱きしめると今度は拒まず受け入れてくれた。いつも余裕そうで減らず口を叩くリノはそこにはおらず、幼い子供のようなリノが私の腕の中にいた。
しばらく背中をさすっていると、ようやく落ち着いてきたのかすっと体を離した。涙で瞼が荒れるからハンカチで拭いてあげようと思い、顔を覗き込もうとすると、大きな掌が私の顔を覆った。
『なにするの、見えないでしょ』
LK「見えないようにしてんだよ」
『瞼腫れちゃうからハンカチ当てさせて』
LK「やだ、見るな」
かわいい子猫のようになったかと思えばすぐに威嚇を始めて成猫になってしまった。かわいい時間は一時というが本当だ。なんとか手をどけさせて濡れているであろう顔を見ると、頬や唇には固まった飴がこびりついていた。
LK「だから見るなっていったのに」
『何も劣等感を持つところはないじゃない。桃色の飴って凄く奇麗だと思うわ』
LK「じゃあ、なめてみる？」
『え？』
ずり、ずり、と寄ってくるリノ。合わせるようにして、私の掌も後ろに下がっていく。私の両脇の間にリノの腕が挟まったことで身動きが取れなくなった。だんだんと近づいてくる顔から必死に口を背けながらリノが諦めるのを待つ。
LK「本気で逃げないんじゃ、そのまま食うけど？」
ガシッと顎を掴まれて口の中には甘ったるいリノのヌルッとして分厚い飴が入り込んできた。必死に口を閉じようとするが抵抗するも虚しくリノにされるがままだった。
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なの(プロフ) - はりねずみさん» そう言っていただけると大変嬉しいです😭頑張って進めていきます、、、！ (1月6日 22時) (
レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます！なるはやでお届けします！ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ホッキさん» ありがとうございます😭方向性を正すためにいろいろ書き直している途中です、、少しずつですが確実に進めていきますので、気長にお待ちいただけると幸いです🙇♀️ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ - 完成度がとても高くて面白いです！更新楽しみにしてます！ (12月26日 8時) (レス) @page50 id: 28eacc8e59 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちぃ | 作成日時：2023年7月19日 19時
