2.first containment breach ページ4
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いつも通り、規定の出勤時刻の五分前にタイムカードを切る。その足のまま制服に着替えていると、着くやいなや、フロアに警報音が鳴り響いた。この音は日常茶飯事、アブノーマルの収容違反を知らせるものだからだ。むしろこの音を聞かない日の方が珍しい。
「アブノーマルの収容違反を発見。アブノーマルの収容違反を発見。レベルWAW"嘘と林檎のロリポップ"が、脱走中。待機中の職員は至急、制圧に向かってください。」
…昨日の私はなんてことを考えていたんだ。心の中でため息をしつつ、催涙弾と伸縮可能の金属棒を携帯し、更衣室を飛び出した。支給されている端末を取りだし、収容違反の場所を確認する。ここのちょうど2階上にいるそうだ。エレベーターより階段の方が安全なため、非常階段の方へ駆け出した。いや、駆け出そうとした。
突然地鳴りのような震動が、襲いかかってきたのだ。立っていることが困難でその場に伏せる。ボロボロと天井の破片が降り注いでくる。次の瞬間、耳をつんざくような轟音が上から響いた。ここにいたら、潰されて死ぬ、必死の思いで立ち上がり逃げる。
しかし、私の体には塵ひとつもかかっていない。床には、コンクリート、鉄骨、ネジなどが散乱しているにもかかわらず、だ。パッと上を見上げると、ドロドロとしたものが傘のように私に覆いかぶさっていた。ショッキングピンクのそれには、直接受けたら即死レベルのコンクリの塊や、鉄骨やらがくっついている。
「あー、お前がラブね」
視線を前に戻すと、嘘と林檎のロリポップが突っ立っていた。1度資料で見たから見た目に驚きはしないものの、一つだけ資料とは違う部分があることに気づく。口にロリポップを咥えていないのだ。
『な、なぜ私のことを､､､？』
ドロドロとしたものにカレが手を触れると、ギュギュッと音を立てて手のひらに収まるサイズのロリポップと化した。咥え直してしばらくしても返答はなく、不思議な時間が流れる。
『嘘と林檎のロリポップ、気が済んだなら、元いた場所に戻って』
LK「リノ、名前。覚えといて、また来る。」
ロリポップを噛み砕いた音が聞こえたかと思うと、リノ、は姿を消していた。
「嘘と林檎のロリポップの収容を確認。職員は活動に戻ってください。」
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なの(プロフ) - はりねずみさん» そう言っていただけると大変嬉しいです😭頑張って進めていきます、、、！ (1月6日 22時) (
レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます！なるはやでお届けします！ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ホッキさん» ありがとうございます😭方向性を正すためにいろいろ書き直している途中です、、少しずつですが確実に進めていきますので、気長にお待ちいただけると幸いです🙇♀️ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ - 完成度がとても高くて面白いです！更新楽しみにしてます！ (12月26日 8時) (レス) @page50 id: 28eacc8e59 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちぃ | 作成日時：2023年7月19日 19時
