検索窓
今日:33 hit、昨日:166 hit、合計:203,880 hit

. ページ26

.








『10、歳、?』

HJ「うーん、まああながち間違いじゃないからまるにしてあげる」





瞳を重ためのまぶたにすっとしまって、笑顔を見せた。これが純粋無垢な少年の笑顔だったら心が晴れやかになるだろうに。そもそもとして、無意識に言葉が出てくる自分自身に対して笑顔になれないのが大きな理由だろうが。

長い時間が接触して気づいたのは、操ることがカレの能力のようだが、詳しいことは分からない。いつまでも主導権を握らせるわけにはいかない。こちらも仕事をしなければならないのだ。



『ヒョンジン、なんで外に出たのか教えてくれるかしら』

HJ「そんなの簡単だよ。Aに逢いに来たんだよ。ここの職員になったって言うからわざわざここに引っ越してきたのに、いつまでたっても来ないんだもん。乙女だから迎えに来て欲しいのかなぁって思ってお迎えに来たんだよ。」



質問を間違えたかもしれない。知らなくていいことが噴水のように溢れ出てくる。止めていた関を私が開いてしまったかもしれない。




『ヒョンジン、私はあなたの事を知らないわ。なぜあなたは私のことを知っているの?』

HJ「なんだかおかしなこと言うんだね。もしかしてここのヤツらになんかやられちゃった!?もう大丈夫だよ!僕が、あ、僕たちが守るから!指いっっっぽんも触れさせてあげない!」

『話を聞く努力をしてくれるかしら?冷静に1回話をしたいからそこに座ってちょうだい』

HJ「僕座ってるの苦手なんだけどー」



ぶつくさ言いながらパイプ椅子に座って長い足を組んだカレ。聞きたいことは沢山あるのに上手く言葉がまとまらず姿を見つめるだけになる。目を見るとまた自分がおかしくなりそうで額に視線を置く。



HJ「で、何話して欲しいのー?Aの言うことならなんでも聞くよ?ここ壊して欲しいって言うなら3秒で壊す。」

『そんな物騒なこと言わないでちょうだい。いつから私の事知ってるのか知りたい』

HJ「3歳、ぐらいかな。もう昔のことだしよく覚えてないんだよね。」

『どこで知り合ったの?』

HJ「公園で遊んでたんだ。俺が一人で遊んでたら遊ぼうってAから誘ってくれたんだよ?あの時は本当に嬉しかったなぁ!」

『なにして遊んだのか、覚えてるかしら』






HJ「かくれんぼ」






.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (300 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
924人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なの(プロフ) - はりねずみさん» そう言っていただけると大変嬉しいです😭頑張って進めていきます、、、! (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます!なるはやでお届けします! (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ホッキさん» ありがとうございます😭方向性を正すためにいろいろ書き直している途中です、、少しずつですが確実に進めていきますので、気長にお待ちいただけると幸いです🙇‍♀️ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ - 完成度がとても高くて面白いです!更新楽しみにしてます! (12月26日 8時) (レス) @page50 id: 28eacc8e59 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (12月18日 1時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なっちぃ | 作成日時:2023年7月19日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。