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覚悟を決めて息を潜めているあいだも、扉は叩かれ続ける。たまたま似ているアブノーマル、と一瞬考えたがあの風貌は確実にアイツだった。ぼやけて見えなかった夢とは違い、ハッキリと瞳孔の中に映る奴。
ギュッとグリップを握っていると、ぴたりと音がやんだ。銃声や悲鳴も聞こえず、急に訪れた静寂に背筋が凍る。叩くのを諦め次の手段をとるのかもしれない。次にくる音に対応しようと耳に意識を集中させていると、聞きなれた電子音が流れ、思わず声が出た。
こんな時に内線、奴に関することだろうと真っ先に受話器を手にした。
『は、はい。こちら事務・コミュニケーション部で、』
SN「出てきてくれ。頼むっ、こいつはお前に用、があるみたいなんだ。俺らが話しかけ、ても聞く気がないみ、たいだがお前には執拗に興味が、あるらしい、」
『スニョン！？もしかして怪我、してるの、？』
SN「そんな大したことないけど。怖いのも分かってる、俺がついてる。だから、どうか」
スニョンの声は痛みに耐えているようだった。時々聞こえる吐息が、現場を物語っている。私だけ逃げるわけにはいかない、スニョンを、私の仲間を傷つけるのは許せない。
護身用の銃を片手に、拳がいくつかめり込んでいるドアを開けた。
『な、にこれ』
視界にうつるのは血の海だった。床や壁はもちろんのこと、天井や照明にも降り掛かっており、蛍光灯の色が赤と化している。初めて見る光景に腰が抜けて足に力がなくなり、倒れ込みそうになった。
SN「あっぶねぇ！…ごめんなこんなの見せて」
『スニョン！！怪我は！？』
腰に腕を回して支えてくれたのは返り血か自分の血か分からなくなっているスニョンだった。作業服の肩のところに赤黒いシミが広がっている。すぐにネクタイを解いて、止血にまわった。気休め程度にしかならないが、やらないよりはマシなはずだ。
SN「ありがとな、あいつと話、頼んできていいか？」
『もちろん、スニョンに怪我させるなんて許せない。話つけてくる』
SN「なんだよ！頼もしいじゃねぇか！」
背中をぽんと叩かれたと思ったら、シャツが引っ張られる。きっと手についてた血とシャツが少し引っ付いてしまったのだろう。ひとりが怖い、死ぬのが怖いなんて言ってられない世界に来たのは自分だ。
話、つけてこよう。
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なの(プロフ) - はりねずみさん» そう言っていただけると大変嬉しいです😭頑張って進めていきます、、、！ (1月6日 22時) (
レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます！なるはやでお届けします！ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ホッキさん» ありがとうございます😭方向性を正すためにいろいろ書き直している途中です、、少しずつですが確実に進めていきますので、気長にお待ちいただけると幸いです🙇♀️ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ - 完成度がとても高くて面白いです！更新楽しみにしてます！ (12月26日 8時) (レス) @page50 id: 28eacc8e59 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちぃ | 作成日時：2023年7月19日 19時
