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いつまでも動揺して、口を開かなかったら機嫌を悪くさせ殺されてしまうかも、と恐れたわたしはなかば反射的に口を開けた。
『バンチャン、私は、、ら、ラブラドールが好きなの。だから、ラブ、とか好きによんで。知っているかもしれないけれど、ごめんなさい、本名は言えないの。』
ここの決まりで、アブノーマルには名を明かしてはいけないのだ。混乱しすぎてラブラドールなどと口走ってしまったが、もっと呼びやすいのを提示してもよかったかもしれない。
BC「ラブラドールって犬だよね、ちゃんとは見たことないけれど、かわいらしい見た目をしているよね」
笑顔、呼べる表情は私の心を落ち着かせるには十分だった。もちろん油断はできないけれど、ZAYINであることも考慮し、私は一足分歩み寄った。
『ねぇ、なぜ言葉が話せるの？ここには本や辞書、電子機器などは渡されてないわよね？』
目の前のカレは目を細めて静かに笑った。
BC「ラブがこの言葉を習得したのと同じ方法だよ」
カレの言葉はちょっとだけまどろっこしい。ここの職員が私のように話しかけたり、独り言をしていたのだろうか。そうだとしても、知能指数が高いのは確実なはずだ。
BC「声を出したのは今が初めて。だからなんか変な感じだよ」
『うまく話せているわ。あなた頭がいいのね』
目を大きく見開いてこっちを見つめてきたかと思えば、表情筋を緩め柔らかく笑った。ほめられると思っていなかったのだろうな。
BC「ありがとう、頑張って覚えた甲斐があったよ」
いつの間にか縮まっていた距離。身体的距離と心的距離は同じというけれどまったくその通りと思う。そのとき、清掃終了を告げるアラームが鳴り、急いで床を掃き、ごみを片付けた。
BC「また来てくれるのを待ってるよ。今日はお疲れさま、ありがとう、気を付けて」
『こちらこそありがとう。最初は失礼な態度をとってごめんなさい、あなたと話せてよかったわ。』
手を振り、鍵を閉めると彼は元の狼の姿に戻っていた。
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なの(プロフ) - はりねずみさん» そう言っていただけると大変嬉しいです😭頑張って進めていきます、、、！ (1月6日 22時) (
レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 苺みるくラテさん» ありがとうございます！なるはやでお届けします！ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ホッキさん» ありがとうございます😭方向性を正すためにいろいろ書き直している途中です、、少しずつですが確実に進めていきますので、気長にお待ちいただけると幸いです🙇♀️ (1月6日 22時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
はりねずみ - 完成度がとても高くて面白いです！更新楽しみにしてます！ (12月26日 8時) (レス) @page50 id: 28eacc8e59 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちぃ | 作成日時：2023年7月19日 19時
