脳筋ヨジャは俺らのヨンヒ 2 (ページ8)

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57話ページ8

「いらっしゃいませ～」

ドアを開けると、可愛らしいベルのような物がカランコロンと音を立てた。

あれから俺はクプスヒョンに車から引きずり出され、引きずられながら近くにあった喫茶店へと引きずり込まれた。

うん、引きずられるでゲシュタルト崩壊や。どれだけ引きずられるんだ俺は

「2名様でよろしいでしょうか？」

「はい」

そうして、窓際の2人席へ案内される。
店内はアンティーク調の、オシャレな雰囲気が漂っていた。

「わり、俺ちょっとトイレ行ってくる」

「あ、なんか頼んどく？」

「じゃあコーヒー」

「はいよ」

そう言うと、クプスヒョンはその場を離れた。

いきなり引きずられて驚きはしたものの、クプスヒョンが今俺と話したい事なんて１つしかない。

さっき見た写真は、まあ、ぎこちないっちゃきこちなかった。うん。

俺も素人だしあんまり詳しい事は分からないけれど、皆が無理してるような感じはあった気がする。

けど、それよりも俺の中で遥かに気になる事が１つ。

俺はその事を確かめたくて写真を見せてもらえるよう頼んだ。

俺は普段から人の考えてる事を考える…というか、頭を使うことは苦手だけど、

こういう時のカンはよく当たる。

「……やっぱ、1人で気負わせちゃってるよね…」

今日の撮影中だけじゃない
ここの所がずっとそうだ

それがやっぱり写真にも出ていて、
皆が不自然なのも、それが原因の１つでもあるんじゃないかな

どうにか、できないだろうか。

「お客様、ご注意はお決まりでしょうか？」

「あ、はい。えっと、コーヒーと……あ、」

いいこと思いついた。