82話 ページ33
眠い。
眠い。
「…ねむ「うるさい」……」
「Aヒョーン、眠いんなら寝ようよ〜ほら毛布あるよ〜?」
ジョンハニヒョンに眠いコールを遮られると、隣に座っていたミンギュがそっと俺に毛布をかけてきた。
「やめろミンギュ!!俺は寝たくない!」
「なんで!!他の皆はとっくに寝てるよ!?」
「あほ!!今寝たら…今寝たらっ…!
ゼッッッタイ起きられないでしょーが!!」
そう。
ただ今の時刻4時半。
勿論早朝のね。
「えー、でも眠いんでしょ?」
「いや、7時からまたレッスンでしょ!?半端に寝たら絶対起きれない!」
振り付けも完成し、一晩中練習にくれる事が多くなった今日この頃。
今さっき宿舎に帰ってきたものの、また朝から練習がある。
他の皆は死人みたいに寝ている(勿論ベッドまで辿り着けずそこらへんで転がってるヤツらがほとんど)けど、俺とハニヒョンと、何故かミンギュだけは起きていた。
「あー、まあAヒョンは眠りが深いからね…」
「Aの辞書にレム睡眠という言葉は無いからな」
「でも、だからってそんな眠そうなまま早朝練習出来るとは思えないんだけど。ヒョン大丈夫なの?」
そう言ってミンギュは俺が弾いた毛布をまたかけようとしてくる。
「だってさ、……ハニヒョン、今眠い?」
「全っ然。自分でも信じられないくらい眠く無い。眠さを超越して目が冴えて逆に眠れない。だから起きてるんだよ」
「そう!!!俺は待っているのだよ!その状態になるのを!!」
「え〜〜…」
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作者名:なすたろ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chamiko2182/
作成日時:2017年9月11日 13時