53話-side.WN- ページ3
ギャーギャーと喚くミンギュを見ていると、ふいにイタズラ心がわく。
「違うよ。」
「え？違うって、ウォヌヒョン何が…ってああああああッ！！！？」
ミンギュが叫ぶと同時に、俺はAの首筋を
「……いっ、でででてででででぇええっッッツ！！！」
思いっきり歯型をつけて噛んだ。
「な、にすんだいてぇだろッ！！！！」
そして思いっきり頭を殴られる。
「…頭割れそう」
「いや！！！？え！！？何平然としてんのアンタ！！？Aビックリ！！てかこっちは首が飛びそうなレベルで噛まれたんだけど！！！？」
「ごめん、ちょっとイタズラしたくなって」
「いやいやいや！限度あるでしょ！ねえ！ほらミンギュの事見て！？気絶してるよショックすぎて！！」
ミンギュをちょっと困らせてみたくてイタズラしたけど、予想以上にAの反応が面白かった。
うんうん、いいもの見れたな、なんて。
「いや！！おいチョン・ウォヌ！！何笑ってんだてめ！！」
「Aヒョーン、何ですかぁ、さっきから…」
「ヒョン達、うるさい…」
「あっ！ハンソラにチャニや！！起こしちゃった！？ご、ごめんね！まだ着かないから！ゆっくり寝て！」
あわあわと2人をもう一度眠らせようとしながら、俺を横目で睨んでくる。
ふふ、本当に面白い。
それに、俺がつけたAの首筋の歯型を見ると
心なしか悪い気はしなかった。
「A、噛むと楽しい」
「マジで勘弁して。アンタマジで弟なんて可愛いもんじゃない。」
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作者名：なすたろ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chamiko2182/
作成日時：2017年9月11日 13時
