68話 ページ19
「悪い、遅くなった」
「ウジヒョン、おかえりなさーい」
「遅くまでお疲れ様です、」
俺がホシに締め技をかけているところで、ウジが帰ってきた。
「なんだよ元気じゃん。」
「ふふふ、俺は所詮青カビの生えた食パンだからねふふふ」
「…？よくわかんないけど、はいこれ」
ガサリ、と音を立てて渡されたのはビニール袋。
「クプスヒョンから電話で聞いた。一応のんどけ」
袋の中には沢山の胃薬が入っていた。
「まったく、2人とも大袈裟だよ…てか薬の量、ふふっ、多すぎじゃない？」
「どれがいいのかわからんかった」
「まあ、ありがたくいただきます笑」
「ん」
「よし、じゃあ皆。これから１つ目のミッションについてのミーティングを始めるから、適当に座れ」
クプスヒョンがそう言うとウジはソファの前にあるローテーブルにバサッと紙の束を置いた。
「なにこれ」
不思議そうな顔をするハニヒョン
「譜面です。デビュー曲の」
「はぁ！？…お前、いつの間にこんなに沢山作ったんだよ…！」
「とりあえず、この中から選んでください。どれも気に入らなかったらまた作ります。ストックのメロディはあるんで」
「いやいや、また作るって…」
「……まったく。大丈夫だよ、ウジ。自信があるから持ってきてるんでしょ？
…くれぐれも無理はしすぎないでね。」
そう言うジョシュアヒョンにすみせん、と笑顔で返すウジ。
他の皆も驚きはしたようだったが、もう譜面を見てキラキラと瞳を輝かせている。
「ウジ、音源はあるか？」
「はい、ここに。」
「よし、じゃあ早速聞いていこう。」
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作者名：なすたろ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chamiko2182/
作成日時：2017年9月11日 13時
