最後くらいはあなたと【オリジナル】 (ページ9)

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『、、、、寝れない』

さっきまで親戚たちが騒いでいてうるさいと思ったのに、いざ静かになり寝ようと思ったら寝れなくなった。

私は星でも見に行こうと思い、親たちを起こさないようそそくさと抜け出した。

夏の夜空はそりゃあもう綺麗だった。

夏の大三角ってどれだっけ？？

フラフラと歩いていると、昼間祖父さんたちが騒いでいた湖に着いた。

『、、、どこだっけ？』

そう呟くとその声に反応したかのように、ビシャビシャと水しぶきの音が聞こえた。

『、、、誰かいるの？』

私の声に反応し、何かわからないものはビシャビシャと音を激しくあげる。

その音を頼りに、何かいる場所を探す。

少し歩き、岩陰に近づくと、キラッとなにか光ったものがあることに気づいた。

私はそれを見つけると、逃がさないと思ったのか早足でそこまで向かった。

『あ、ここ、、祖父さんたちが何かしてた場所だ、、』

キラッとしたものを頼りに行くと、そこには網がかけられていて何かが引っかかっていた。

私はよく見ようと覗き込むと、言葉を失った。

『人魚だ、、、、』

網には小さいが青色の尾びれの人魚がかかっていた。