最後くらいはあなたと【オリジナル】 (ページ2)

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日本がまだ鎖国をする時、人間は他国の文化に恐れていた。

自分たちよりも背が大きく、頭がいい人たちに支配されてしまうのではないかと。

しかし、鎖国をやめ、外国人の話を聞くとそれは予想以上のものだった。

彼らは｢日本人の頭が必要だと｣協力を求めてきた。

外国人が来た理由は、決して戦争や支配しようといった話ではなかった。

日本人が他国の文化を恐れている時代は終わった。

それ以上にもっと恐れるものが、現われてしまった。

そう【異種族】である。

人魚や、妖精族、獣人、、おとぎ話や伝説書に乗っているような彼らである。

日本が島国だったというのが、彼らを見つけるのが遅かった原因だったかもしれない。

私たちが他国の文化に恐れている間、他の国は異種族と争い、競い合っていた。

異種族は、人間とは大きく違う。

例えば、妖精族ならば、寿命は人間よりもとてつもなく長く、ある力を持っていると言われている。

そのような人間と違うということから私たちは怯え、支配されるでは無いかと解釈し、古くから争いあっていた。

その考えは異種族も同じだった。

どうして、自分たちよりも弱い奴らのことを聞かなければいけないのかと疑問を抱き、ついには不満になり争いになった。

その醜い争いは何十年も続いた。

人間は頭を働かせあらゆる武器を作り、異種族の命を落とした。
一方で、異種族は持ち前の牙や爪で人間の命を落とした。

しかし、長年も争いを続くと、資源や食料などが互いに尽きてくる。

そのため、人間と異種族はなんとか頑張り和解しあった。

だがそれは建前である。

同じ土地に暮らしているが、お互い他人のフリ、いや、居ないように見ている人の方が多い。

学校や仕事場などは人間と異種族は別々。

話しかけることも話しかけられることもほぼない。

あるとすれば喧嘩だけ。

｢分かち会おう！！｣と言うものなど誰もいなかった。

それはそうだろう。

互いに愛する人、愛するものを奪われているのだから。