灰谷兄弟の脳

35 ページ35

主side


『、、、はぁ。』


授業を聴きながら、ため息をついた。
あの事件が起こってから、約3週間が経った。

おかしなことに灰谷兄弟と連絡が取れなかった。
いつもうざいくらいに来る蘭からのメールはもちろん来ない上に、メールをしたら必ず返信してくれる竜胆は音沙汰もなかった。

電話もメールもしてみても、メアドどころか電話番号も使われてないと感情のない声が電話の越しから聞こえてくるし。

何かあったのか。
それともまた、邪魔者(？)を排除？？？

訳が分からずグルグルと頭を回しているうちに、授業が終わってしまった。

授業が終わると、イツメン3人組が話しかけてきた。


C「どしたー冴えない顔して。模試悪かった？」

『んなわけ』

A「やっぱり？じゃあどうした？」

『灰谷兄弟と連絡つかなくてさ、』

私がそう言うと、3人は驚いた顔をして私を見た。

B「え、知らないの？？」

『え、何が？？』

A「灰谷兄弟様、警察に連行されたんでしょ？」


、、、、、、、、は？？。


『は？え？』

B「なんか天竺？というグループと東京卍會
っていうグループが喧嘩したらしいよね」

C「そそ、それでその2人は天竺側？で。1人死んだらしいよ。」

『灰谷兄弟が殺したの？』

A「いや違うらしいけど幹部？みたいな感じだから連れてかれたらしい。詳しいことは知らないけどさ」

B「Aから知ってると思ったんだけど」

『いや全く知らなかった。そもそもそんなグループに所属していたことすら、、』

C「まあ、どうせまたふら〜と出てくるって」

『それはありうる』



















そう思っていたけども、灰谷兄弟はあの事件以来私の前に顔を出すことはなかった。

予告→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す