灰谷兄弟の脳

29 ページ29

竜胆side



兄ちゃんから、見つけたと連絡を受け取ると急いで向かった。


竜「兄ちゃ、、！」


そこには、ボコボコにいやそれ以上な表現で横たわっている男2人がいた。

グシャグシャと音がする方に進むと、兄ちゃんが男の上に跨り安定なリズムで男の顔を殴っていた。

ふと横を見ると、Aが横たわっていた。


竜「Aっ！！」


Aの方を駆けつけると、上に兄ちゃんのジャケットがかけられていた。
よく見てみると、規則正しく寝息をしていてただ気を失っているだけだと気づいた。

良かった。とりあえず、命には問題ないな。
見た限り、骨折とか無理やりやられてるとかもなさそう。

そうほっとしているのも束の間だった。


「ﾓｯ､ﾀ､ｽｹ､ﾃ」


男の消えそうな声を聞こえたが、兄ちゃんは関係ないし殴っていく。

兄ちゃんの様子を見ると、静かにブチ切れていて無心のように殴っていた。
まずいこのままだとこいつ殺す、、！


竜「兄ちゃんっ！！こいつさすがに死ぬって」

蘭「、、、別に死んで良くない？Aのこと殴ったし」


よく見るとこいつは、ビデオ通話の時Aの腹を蹴った男だった。


「ﾋｭｰ､ﾋｭｰ､ﾎｶﾉﾔﾂﾗﾀﾞｯﾃ､」

蘭「､､ﾁｯ、まだ喋れんのかよカスさっさと死ね」

竜「兄ちゃん！今はAの手当てをしたほうがいい」


そう言うと兄ちゃんは、Aの方を見てその男から離れた。


蘭「いいか、てめぇ。あいつにも言っておけ。ここら辺でまたお前らの顔見かけたら今度こそ、、殺すぞ」

30→←28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す