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朝起きて教室に向かう途中、棘先輩がジョウロをもって水やりをしていた。
私は気になっては棘先輩の方に足を向けた。
『おはようございます』
私が後ろからそう言うと「たかな!?」と、後ろを振り向いた。
『どうも、棘先輩。おお、お花に水やりですか』
狗巻「しゃけしゃけ!」
『綺麗ですね。』
狗巻「しゃけ」
棘先輩はスマホを取りだしなにか打って私に向けてきた。
【お花好き??】
『はい、母がガーデニング好きだったので。棘先輩も好きなんですか?』
狗巻「しゃけ!!」
『バラにマーガレット、アネモネ、キキョウ、、、中々っすね。先生とかが選んでるんですかね?』
狗巻「おかかおかか!!」
そう言うと棘先輩は、自分の方を指で示して「しゃけしゃけ!」と言ってきた。
『、、、、もしかして、棘先輩が選んでるんですか??』
狗巻「しゃけ!!!」
その後も棘先輩はスマホに何か打ち込んで見せてきた。
【育てたらこのお花あげる!!!】
棘先輩は自慢げに誇らしげにそう言ってきた。
、、、、まじか。
『先輩、、、凄いっすね』
狗巻「たかな!?!」
『ははっ、まじか』
狗巻「た、たかな?」
『センスありますよ』
私はそう言いったあと、『では』と手を振りながら教室に戻った。
知らないであれらを育ててるのなら、ただの偶然にすぎるけど、、、
知ってて育ててるのなら、、、、、、いやいや偶然だよな。
私は教室に向かう途中で、パンダ先輩とすれ違い挨拶をした。
私はそのまま教室に着き、伏黒と話をした。
パンダ先輩は、水やりしている棘先輩に話しかけた。
パンダ「お、いたいた、、ってどした?」
狗巻「た、たかな!ツナ!い、いくら!」
パンダ「なになに、育てたらこのお花あげると言ったら何か勘違いされたかもってか??」
狗巻「しゃけしゃけ!」
そう言うとパンダ先輩は、花壇の花を見て何かを察したように言った。
パンダ「花言葉、、とかじゃないか??」
棘先輩は、直ぐにスマホを取りだしそれぞれの花言葉を調べた。
それをパンダ先輩を見守るように見てみると、、
パンダ「、、、おお、、、これは、、」
狗巻「お、かか、、、」
棘先輩は、照れたように顔を隠した。
バラ【あなたを愛しています】
キキョウ【永遠の愛】
マーガレット【真実の愛】
赤いアネモネ【君を愛す】
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作者名:nano | 作成日時:2021年1月19日 23時