盗み聞きしてすまん。 【影山飛雄】

９ ページ10

あの時以来影山君とは会話するようになった。

特に、玄関と自販機のあたりで会うことが多い。
もしかしたら、気が合うのかもしれない。

ある日、朝玄関で靴を脱いでいる時、影山君から話しかけられた。

影山「お、おはよう」

影山君はコミ障なのか、人見知りなのか、きょどって話しかけることが多い。
今日も玄関で影山君にあった。

『おはよう、朝練終わった？』

私は、いつも遅刻ギリギリに来る。
低血圧なため、朝が苦手である。

影山「おう、いつも来るの遅いよな、寝坊でもしてんのか？」

『あー、私低血圧だから、朝シャキッと起きれなくて、支度とかもボーとしちゃうんだよね』

影山君はテ、テイケツアツ？と呟きながら、眉をひそめていた。

影山「そ、そのせいで起きれないのか？」

『うんそうなんだよ〜、最悪の場合ほんとチャイムが鳴る数秒に、走って教室着くこともあるし、だるい』

影山君は私の愚痴を聞いた後、少し黙り思いついたように話しかけた。

影山「北川はいつも何時くらいに起きるんだ？」

『え、えっと六時半かな、』

影山君は、白い肌をほんのり紅くしながら話した。

影山「お、起こしてやろうか？」



え、、？
お、起こすだと、、？

１０→←８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す