盗み聞きしてすまん。 【影山飛雄】

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そこから、毎日毎朝影山くんからモーニングコールされている。
朝は弱くて、ねぼけているため、何を言っているのか自分でも分からない時がある。
その時、影山くんに笑われてしまう、。
お恥ずかしい、、。

それと、以前よりも影山くんと話す回数が増えた。
日向が居なくても、廊下ですれ違うと話すし、教科書を貸し借りしたりする。
その時、そばにいた友達から、｢影山くんと仲良かった？｣と言われることがある。

そんな日々が続いてあっという間に、テスト期間になった。
影山くんは、夏休みに東京で部活の合宿があるらしく赤点回避しないと参加が厳しいらしい。
私は大丈夫なのかと影山くんに聞いたら、部活の仲間が教えてくれるらしく安心した。

私はテスト期間中は放課後は遊ばず、家で勉強している。
沙織たちも同じである。
その理由として、テストの点数を競い合い、点数が低い人がマットシェイクを奢るという男子高校生みたいなことをしている。
でもなかなかこれが楽しい。

夜中に勉強していると、PINEの通知がなった。
誰だろうと思ったら影山くんだった。
内容は、数学の問題が意味不明で助けて欲しいとの事だった。
打つのがめんどくさかったため、電話で解説しようと思い電話をした。

モーニングコールの時は、眠くてねぼけていることあるし数分しか会話していない。
そのため、ちゃんとした電話をするのはこれが初めだった。
最初はぎこちなかったが、回数を重ねていくうちに慣れてきて楽しかった。
ほぼ毎日夜影山くんと電話をした。
イヤフォンで聞いているためハッキリと影山くんの声が聞こえてきて、恥ずかしくて緊張した。

でも、落ち着きがあって、安心した。


そんなこんなでテストが終わった。
私は赤点を回避し、最下位だった沙織からマットシェイクを奢ってもらった。
影山くんは、惜しくも英語が赤点だったらしい。
でも、先輩のお姉さんが送ってくれるらしく安心していた。
私が教えた数学が赤点じゃなかったと影山くんから教えてもらい、嬉しい気分になった。、

そして、夏休みを迎えた。

部活の無い私は、寝て遊んで食べて課題して遊んで繰り返しだった。
たまに、影山くんは何してるかな？とか部活かな？とか考えていた。









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