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映画館に着くとソワソワしていたAちゃんはもっとソワソワし始めた。
及川「あ、これ、今人気の恋愛映画だね、どう?」
Aちゃんに恋愛映画を勧めると、Aちゃんは苦そうな顔をして俺に話してきた。
『私恋愛映画って苦手なんですよね』
及川「え、どうして?」
『なんか胸がギュッとして苦しくなります』
Aちゃんは、「ギュッ」と話すと同時に目を瞑ってきた。
俺はそのAちゃんの仕草を見て、胸がギュッなった。
及川「、、、俺も今胸がギュッとなったよ」
『、、は?』
いや、可愛すぎでしょっ!!
『、、は?』じゃないんだよ、Aちゃん!?
ギュッとって何??!
え、可愛すぎでしょ!?
飛雄がいいそうな言葉だけど、Aちゃんが言うと何億倍も可愛い!!
いや、飛雄と比べちゃダメだよね。
『及川さんっ!!これがいいですっ!!』
Aちゃんは俺の腕を掴んである広告を指さした。
俺はそんなことよりも腕を掴んだことに余韻を浸っていたい。
及川「どれどれ、、海外のアクション映画だね、、」
広告を見ると暗殺系なのだろうか、主人公らしき男性が片手に剣、片手に銃を持っている。
中々こういうのってデートでは見ないけど、、。
俺はチラッとAちゃんを見た。
Aちゃんは、楽しんでいるかのように目をキラキラさせていつもの死んでいる表情とは比べ物にならなかった。
及川「よし、これみよっかっ!」
『良いんすか!?』
及川「もちろんっ!!」
こんなに、可愛い表情をしているのに断ることなんてできない。
まあそもそも俺は、Aちゃんと見れるのなら何でもいいのだが。
その後は、券を買ってポップコーンを買った。
急に映画を見ようと言ったのは俺だから、もちろん俺が奢った。
Aちゃんはこういうのに慣れていなかったらしく、ボソボソと『ありがとうございます』と言ってきた。
、、、はぁ、可愛い。
映画の最中、チラッとAちゃんを見るとなんかすごい楽しそうだった。
特に、アクションのところではもう口を開いていていつも死んでいる目は見開いて、、
なんかずっと見たかった。
(Aちゃんのこと)
映画が終わり、俺たちは映画館を出た。
『面白かったですねっ!!』
及川「そうだね、戦うシーン迫力あったね」
『私もあんなふうに戦いたいですっ!!』
及川「危ないし怪我するからやめてねっ!?」
本当にしそうで怖い、、。
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作者名:nano | 作成日時:2020年11月21日 17時