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及川「ねえねえ、君名前なんて言うの?」

『、、は?』

及川「、、え、いや、な、名前」

『なんであんたに名前言わないといけないんすか?』

その子は、最初にあった時みたいに目付きを悪くさせた。

『あとなんでそんな下手な笑顔してるんすか?』

なんて失礼な子なのだろう。
後に聞くとこの時、俺の事先輩とわかんなかったらしい。

でも、その言葉を聞いた時なんだか凄い嬉しかった。

気づいてくれたことに。

そこからはもうめっちゃ話しかけたし、猛アピールしたんだけど中々気づいてくれなかった。




花巻side

花巻「、、なんつーか」

「「「すげぇな」」」

及川「えっ!?」

松川「よーわ、あの子の性格に惚れたってこと?」

及川「うーん、そうなのかな、でも馬鹿だし」

花巻「つか、なんで最初に会った時がん飛ばされたの?」

及川「ああ、なんか、眠かったらしい」

「「「そんなことあるか?!?」」」

及川は、何故か話したあとドヤ顔で話していたことは謎だったが、この及川も恋愛すんだなと俺は感心していた。

松川「でもさ、アピールしても意味なかったんでしょ?」

岩泉「ちなみにどんなアピールしたんだ?」

及川「え、そりゃあ話しかけたり、連絡したり、、」

え、そんだけ??
それは俺だけではなく他の奴らもそう思ったらしく、目を合わせていた。

松川「いや、それじゃあダメだろ」

及川「え、」

岩泉「あいつ鈍感だから多分気づかねぇーよ」

それ、岩泉にも言いたいところだがここで言ったら空気的になんか殴られそうだからやめた。

花巻「デートとか行けば?」

俺は何気なくそう言ったが、及川は凄い焦りながら否定してきた。

及川「えっ?!い、いやいや、む、無理でしょっ!?」

松川「な、なんで?」

及川「だ、だって、」

花巻「でもそこまでしないと気づいてくれなさそうじゃね?」

岩泉「よし、分かった」

岩泉はそう言うと、スマホを取り出して誰かに電話し始めた。

岩泉「あ、もしもし、さっきぶりだな、今週空いてるか?あ、ほんとか、じゃあ、佐々木公園に、おう、9時な」

そう話したあと、ドヤ顔をしながら及川に話し出した。

岩泉「今週の土曜日、佐々木公園、9時に杉山くるから、頑張れよ」

俺と松川はブハッと笑いだし、本人の及川は口をポカーンと開けていた。

及川「ちょ、ちょっと、岩ちゃん!?何勝手に連絡とってんの!?」

「「「いやそこかよ、気にすんの」」」

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作者名:nano | 作成日時:2020年11月21日 17時

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