及川徹が彼女を作らない理由【及川徹】 (ページ26)

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主side

ﾊﾞﾁｯ

『やばっ、、目覚めたわ』

今何時だろうと見るとまだ5時半だった。
いつもならその1時間後に起きているがどうにも寝たくても寝れない。

んー、どうしよっかなぁ。

私はカーテンから差し込んでいる朝日を見た。

そう言えば、こんな朝から外に出るなんて中々ないよな。
私は着替えて、軽いウォーキング程度に外に出た。

外に出ると、やはり人通りは少なかった。

音楽でも聞いてなんか余韻に浸っていると、後ろから名前を呼ばれた気がした。

振り返ると、ランニング中の及川さんに会った。

『、、、え、及川さん？』

及川｢な、何してるの！？｣

及川さんは私だと確認すると何故か血相を変えて、私の方に走ってきた。

全速力だったためなんか怖い。

『えっと、、ウォーキング？』

及川｢こんな早く！？危ないよ！？｣

『え、朝ですよ？夜ならまだしも』

及川｢どっちも人通りは少ないでしょ？！もー、本当に、、いつもウォーキングしてるの？｣

『いや、なんか、今日は目が覚めて。及川さんはランニングですよね？』

及川｢そそ！春高に向けてね！！｣

『朝から元気っすね、、』

及川｢え！？何その呆れてる顔！？泣くよ？！｣

凄いな、、。
こんな朝早くからランニングとか、きっと毎日してるのだろう。
私には考えられない、、。

及川さんは本当に中学から変わっていないらしい。

やっぱり、及川さんは私とは違うなぁ。

朝早く起きてよかったかも。

そう感じることが出来たからさ。

『やっぱり』

及川｢え、｣

『及川さんは凄いっすね』

及川｢え！？｣

『一緒に走、、、歩きませんか？』

及川｢走りたくはないんだね｣

『絶対追いつけないんで』

及川｢確かに、いいよ、歩こうか｣

私は及川さんと並んで話をしながら歩いていく。
及川さんの話を聞きながら及川さんのことを見た。

何かを思いつき私は｢ふはっ｣と笑ってしまった。

私が笑ったことに驚いたのか及川さんは、目を見開きながら私のことを見た。

及川｢え、今笑った！？｣

『いえ、笑ってません』

及川｢ええ！？笑ったよね？！な、なんで！？｣

『さあ？』

及川｢教えてよ！！｣

及川さんのことが愛おしいなとか死んでも言わない。

『というか及川さんって、心配性ですよね』

及川｢Aちゃん限定だよ、、｣

『？？』

及川(本当にこの子は分かっていないよね、、)