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及川side
Aちゃんと一緒にチャリに乗って帰っていると
『及川さんっ!!ストップっ!!!!』
及川「え、え、!!」
Aちゃんが後ろから大きな声で言ったため、俺は驚いてチャリをとめた。
及川「え、ど、どうしたの」
Aちゃんは隣の建物を指さした。
あ、コンビニ、、。
喉でも乾いたのかな。
『行かないんですか?』
Aちゃんはキョトンした顔で首を傾げて聞いてきた。
行きますっ!!行くに決まっているでしょう!?!
いやむしろ行かせていただきます!!!
及川「うん、行こうか」
俺は心の中ではそう思っていても言葉では平然と余裕を装った。
だってさ!?!俺の事男として見てくれてるんだよ!?!
ここでまたはしゃいだらなんかダメじゃん!!!
プラマイゼロだよね!?
Aちゃんは俺の腕を引っ張りコンビニへと入り真っ先にアイスコーナーへと向かっていく。
『うーん、どれがいいっすかねぇ』
及川「あ、新発売だ、これにしようかな」
『いいっすねそれ、私は王道のパル〇』
及川「リッチだね」
『チャリでここまで来たんで』
及川「いや本当に感心だよ」
そんな話をしているとAちゃんが俺の手に持っているアイスをバシッと奪い、そのままレジに向かっていく。
及川「え、え、え、」
俺は混乱しながらAちゃんの方に向かうともう会計を済ましていた。
いや早っ!?!
そんなに早いの!?
え、てか、俺のアイス、、!
『??出ないんですか?コンビニ』
及川「え、あ、で、出るけどさ」
コンビニの店員さんが俺たちのことを見てニヤニヤしているのは気にしないでおこう。
外に出てチャリのところまで行くと、Aちゃんが俺が選んだ新作アイスを渡してきた。
『奢りです』
及川「え、」
『え、』
及川「ど、どして?」
『今日の試合お疲れ様的な?』
及川「Aちゃん出てないよね、、」
『細かいことは気にしてはいけませんよ、及川さん』
及川「え、あ、うん」
え、、、
Aちゃんにアイス奢って貰ったんだけど!?!
こんなことある!?!
え、え、え、こんなのもう食べれないよ、、。
勿体ないじゃん、、。
家宝にしたいレベルだよ、、。
『、、、食べないんすか?』
及川「なんか勿体ないなって」
『、、は?』
やめて!Aちゃん!そんなゾンビ見たかのような目俺に向けないで!?!
及川「た、食べる、よっ!」
『なんでそんなに死にそうなんすかアイス食べるだけで』
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作者名:nano | 作成日時:2020年11月21日 17時