及川徹が彼女を作らない理由【及川徹】 (ページ18)

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『及川さんは男じゃないですか、体つきとか』

俺たちさ、Aちゃんの返答にズコーとなった。

岩泉(そう来たか)

花巻(何となくそんな感じは)

松川(さすがすぎる)

『でも、今日の及川さんはかっこよかったですよね』

及川は少し苦笑いしているとAちゃんが不意打ちで言ってきた。

花巻｢お！？｣

松川｢お！？｣

岩泉｢お！？｣

『、、お？？』

違うそうじゃないんだよ、Aちゃん！！
俺たちは一斉に及川のことを見た。
及川は、固まっているけども顔が若干、、いや、結構紅くなっていた。

これは、、進展したんじゃないのか！？！
男としてちゃんと見られてるぞ及川！！！

花巻｢え、かっこいいって思ったの？｣

『はい』

松川｢どこら辺が？？｣

『うーん、真剣さですかね？』

岩泉｢チャラいのは嫌いか？｣

『うーん、特には』

これはなかなかいいのでは！？
俺たち3人は顔を見合わせて、ぐっと親指をあげた。
Aちゃんは良く分かっていないようだった。

当の及川は、未だに思考停止で再起不能みたいな状態になっている。

『あ、というか、及川さん乗りますか？』

及川｢え、あ、うん！！乗る乗る！！｣

そう言い及川はAちゃんの後ろに乗った。

Aちゃんは、ペダルを漕ごうとした途端に、ピタッと動きが止まった。

その後にチャリから降りて及川に話した。

『そう言えば漕げませんでしたね、これだと。変わってください』

及川｢え、！？あ、そ、そうだったね？！う、うん！｣

及川しっかりしろ。
まあ気持ちはわかるけどもさ。

及川｢どするどするAちゃん、このまま東京まで行っちゃう？？｣

『え、そんな気力及川さんにあるんですか？』

及川｢今ならあるよ｣

『スタミナゴリラっすね』

及川｢え！？ゴ、ゴリラ！？｣

｢｢｢ブホォw｣｣｣

今この状況でゴリラはあかんよってw
せっかくいい感じだったのに、さすがすぎるってw

『早く出してください。日が暮れます』

及川｢ま、まだ、4時だよ｣

『早く』

及川｢わ、分かった！じゃあね！？｣

及川は今日イチで爽やかな笑顔を俺たちに向けた。
いや俺たちじゃなくてそれをAちゃんに向けろや。

『ではまたどこかで』

うん、そのセリフ好きなのかな？！

2人が居なくなったことを確認すると俺たちはため息をついた。

岩泉｢なんか疲れたな｣

松川｢帰ったら寝よ」

花巻｢いや数学の課題あるだろ、、｣

｢｢あっ、｣｣