及川徹が彼女を作らない理由【及川徹】 (ページ17)

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及川｢そうだった！！今日、俺の事男としてみて欲しいために練習試合誘ったのに、、！｣

花巻｢お前忙しいやつだな｣

松川｢さすが及川｣

岩泉｢くそ川早く支度しろよ、女の子待たせてんじゃねぇ｣

松川・花巻｢｢かっけぇ、さすが男前｣｣

そう言うと、及川はそそくさと支度をして俺達もAちゃんのいる校門へと向かった。

※

校門にいるとチャリに跨りながら、スマホをいじっているAちゃんがいた。

ほ、本当にチャリで来たのか、、。

俺たちに気づいたらしくAちゃんはスマホをしまいだした。

『あ、お疲れ様です。おめでとうございます』

花巻｢わざわざありがとね｣

松川｢チャリでわざわざ本当にありがとう｣

岩泉｢及川のためにありがとな｣

及川｢え、ちょ、え、｣

『いえ全然。ただ、』

四人(ただ、、？)

『5分遅刻してしまったのは痛恨のミスですね、、』

Aちゃんはそんなことを言ってしょぼんとしていた。
もしAちゃんの頭に耳があったら今ペタンと折れているだろう。

松川｢Aちゃん可愛いね｣

花巻｢連絡先交換しない？｣

俺と松川がそんなことを言うとAは『はぁ』と言いながらスマホを取りだした、、が、
やはり、及川が邪魔をしてきた。

及川｢ちょ、ちょっと！Aちゃん！？｣

『？はい？』

及川｢ダメだよっ！こんな簡単に連絡先交換しちゃ！？｣

『え、なんでですか？』

及川｢な、なんでって、危ないんだよ！？男はみんな狼なんだよ！？！｣

おい、んな事言ったらお前はもうライオンだわ。
俺たち3人は及川のことをあきれるように見た。

つか、独占欲つぇな。

『え、狼人間なんですか？』

俺たち3人は、Aちゃんの返答にまた笑いをこらえた。

『あ、そういえば及川さんのサーブ凄かったですね』

及川｢え、え、｣

『あのー、ヒュ、バンッ、ドンッッ！！ってやつ。』

やべぇ、何言ってるか分からない。

及川は、Aちゃんに褒められて嬉しいのか凄い目を見開いて口元が緩んでいる。

松川｢どう？うちの及川さんのこと男として見れた？｣

岩泉｢なかなかだろこいつも、やれば出来るんだ｣

花巻｢YDK｣

及川は、まだよく分かってないのかテンパりながら俺たちとAちゃんのことを交互に見ていた。

松川(さあ、なんてくる)

岩泉(真面目の方が好きとか言ってくれたら及川のやつチャラさ消えるかもしれん)

花巻(Aちゃんにかかってる)