16 ページ16
花巻side
今日は練習試合。
それでもギャラリーには沢山の人がいた。
、、まあ、ほぼ及川のファンなんだが。
その及川と言うと、さっきからソワソワしている。
岩泉「おい、そのソワソワやめろ、うぜぇ」
及川「えっ!?」
松川「そーいえば、Aちゃんきた?」
及川「う、ううん」
花巻「まあ来るっしょ」
そう言うと、及川は少ししょぼんとして「う、ん」と落ち込み始めた。
いやいやいや、これから試合なんだが。
大丈夫なのだろうか、、。
そう思っていたが、さすが及川と言ったところだ。
さっきのしょぼん及川とは違って今では真面目及川になっていた。
試合中も順調と言ってもいいトス、本日2本とったサービスエース。
これがAちゃん効果なのかは分からないけど調子が良かった。
俺は休憩中チラッとギャラリーを見た。
ギャラリーの隅を見るとAちゃんがいた。
Aちゃんは、及川のことをじっとみているような気がした。
ここからじゃ遠いから良く見えないけど、、。
つか、いつの間に来たんだ、気づかなかった。
及川も見るからに気づいて無さそうだし。
気づいたら気づいたらやばそうだから黙っとこ。
そんな順調な及川のおかげでもあって練習試合は勝つことが出来た。
※
部室で着替えをしていると及川が「ぎゃあ!」という悲鳴をあげた。
松川「どした?ぎっくり腰?」
及川「違うよっ!?こ、これ!?」
そう言うと及川は、スマホの画面を俺たちにみせてきた。
《試合お疲れ様です。チャリで来たんですけど送りましょうか?》
松川「え、!?Aちゃんチャリで来たの!?」
花巻「結構遠くない!?」
岩泉「そりゃあ来るの遅れるわけだ」
そんなことを俺たちは話していると、及川は凄い嬉しそに俺たちに話し出した。
及川「お、「お疲れ様」だって、、」
岩泉「お、おう?」
及川「な、なんか、カップルぽくない!?」
「「「は??」」」
及川「「送りましょうか?」とか、カップルじゃん!?」
「「「え、」」」
及川はそんな訳の分からんことばかり言いながらルンルンとその場を回りながら喜んでいる。
え、カップルとは??
つか、普通
岩泉「普通、お前が送る側だろ。何お前が彼女の立場になってんだよ」
花巻・松川(そうそれだよ!?!さすが岩泉!!)
及川は岩泉の話を聞いたあと今度はガックシと膝を床に着いた。
432人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nano | 作成日時:2020年11月21日 17時