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帰り道、私は岸とふたりで歩く。
岸｢本当に最後なんだよな｣
『うん』
岸｢また高校の時みたいに、、｣
『ないよ、全部断ったもん』
岸｢そ、っか｣
そこから、沈黙が続いた。
東京の冬は、雪は降っていないが肌寒い。
岸｢お前のパスは、気持ち悪い｣
『は？』
岸｢ちゃんと私の手にフィットして、凄い打ちやすいから。他の人ならそんなことないのに｣
岸は鼻声になりがら、話してくる。
岸｢でもそれは、当然だと思った。私が誰よりもお前のパスを受け取ってるから。｣
『そうだね、中学からだもんね』
岸｢確かに、うちらそんなに長くバスケしてるんだね｣
『私、バスケして良かったと思ってる』
岸｢うん｣
『じゃなきゃ、最高の相棒に会えなかった』
岸｢うん｣
『ありがとう』
そう言うと、岸は私に向かって指をさして大声で言ってきた。
岸｢嫌って言うほど、目に入るくらい有名になってやるからなっ！！｣
『おう、期待してる』
岸｢どんなに、色んな人とバスケをしても私の最高の相棒はお前だからなっ！｣
『当たり前だろ』
岸｢影山じゃないからなっ！！｣
『影山は彼氏だけども』
岸｢のろけんなっ！！｣
私たちは、泣きながら真っ直ぐと家へと帰っていった。
お前なら大丈夫。
中学から見ている私だから言えること。
頑張れ。
※
部屋に帰ると、影山が出迎えてくれた。
影山｢おかえり｣
『うん、ただいま』
影山｢試合見た｣
『ああ、、え？今日の？？』
影山｢おう、岩泉さんと見た｣
まさかの岸の彼氏と見たんかい、影山くんよ。
そっか、見たのか。
影山｢凄かった｣
『うん』
影山｢おめでとう｣
『うん』
影山は何か言う度に私に近づいてきて、最後は私に抱きついてきた。
影山｢おつかれ｣
影山は、私が今日の試合でバスケをすることを最後であることを知っている。
きっとこの言葉には、色んな意味が含まれていると思う。
『う゛ん゛』
私は影山に抱きつきながら泣き始めた。
寂しい、悲しい、辛い、もっとやりたい、そんな思いがまた溢れ出した。
それでも決めた。
自分の道を。
きっとこの先そんな気持ちはたまに溢れるだろう。
影山｢たまにやればいい。｣
『うん、、楽しかった、でも寂しい』
影山は私の頭を撫でながら、話をしてくる。
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nano(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて光栄です！！ありがとうございます、頑張ります！（*´▽｀*） (2020年11月27日 19時) (
レス) id: 9ed173d271 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - この作品すきです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年11月24日 20時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano | 作成日時：2020年11月21日 0時
