番外編4-1 ページ32
影山side
※詳しくは53話をご覧下さい。
Aが俺の試合を見に来てくれてその時に俺の彼女でいることに対しての不安を言ってくれた。
俺はAに自信を持てって言ったけど、Aの気持ちはよくわかった。
俺も同じようなことを思ったことがあるからだ。
※
影山｢は？？Aが動画に出てる？｣
日向｢そそ、これこれ。クラスの男子から教えてもらったんだけどさ｣
高３の冬、俺と日向は市民体育館でバレーをしていた。
その帰り道に日向から聞かされた。
日向から見せられたものは、いい感じの歌が流れていて先日あったウィンターカップの表彰式の様子だった。
その動画は短かったけど上手く編集されていて、3校の高校がメダルなどを受け取っていた。
Aは、ウィンターカップで3位という実績だったから、Aたちも銅メダルを受け取っていた。
日向｢ここ、ここだよ｣
日向から見せられる場面を見ると、Aと岸がうっすらと笑みを浮かべながら静かに涙を流しているシーンだった。
俺はそのシーンをみて心が奪われた。
なんというか凄い神秘的で美しかった。
表彰式という場面でこんなにも清らかな涙を流しているのは恐らくこの2人だけだろう。
ゆっくりと音もなく流れていく涙は体育館の光で
輝いているようにも見えた。
これを捉えたカメラマンの人はきっと優秀だ。
日向｢で、このシーンが凄いんだって、コメ欄見てみて｣
日向の言う通りコメ欄を見て見た。
そこにはたくさんのコメントがあった。
しかもそれはほぼAと岸たちのもので。
《やばい、これが青春なのか》
《美しいただこれに尽きる》
《こんな純粋な涙を流せるってことは努力した証拠》
《エモいってこういうこと》
他にも《顔がいい》などといった良いコメントばかりだった。
俺はそれを見た時なんだか心がモヤモヤした。
Aが泣いているところなんて見たこと無かったし、これが初めてだった。
日向｢凄いよなこれ、なんかドラマのシーンとかにありそうってクラスのみんなも言ってたし｣
それにこんな風に知らないところでAが褒められているのもなんかモヤモヤした。
影山｢おい｣
日向｢ん？｣
影山｢その動画消せ｣
日向｢いや無茶な｣
影山｢その動画くれ｣
日向｢今アプリインストールしてやるから待ってろ｣
影山｢おう｣
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nano(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて光栄です！！ありがとうございます、頑張ります！（*´▽｀*） (2020年11月27日 19時) (
レス) id: 9ed173d271 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - この作品すきです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年11月24日 20時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano | 作成日時：2020年11月21日 0時
