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挙式が終わると岸と岩泉さんが私たちのところまで来てくれた。
岸「おめでとう、、、もう、今日分の汗を流した」
『汗っていうなよ涙って言え』
岩泉「おお〜、影山、良かったぞっ!幸せになっ!」
影山「はいっ!!死ぬ気で幸せにします」
「『「いや、死ぬな」』」
私は岸に手に持っていたブーケを渡した。
岸「え、」
『あげる』
岸「え、いいんすか?」
『おう、最初から渡すつもりだった』
岸「あ、ありがとう」
『今度はそっちが頑張れよ』
岸「うん」
岸が優しく微笑んだ。
そのあとも日向たちがお祝いの言葉を言ってくれた。
飛雄が照れながら感謝しているのを皆が見て笑った。
幸せなんかじゃ足りない。
それくらい心は暖かくて、今日という日がもったいなかった。
※
式が全て終わり、私たちはヘトヘトになりながら、家に帰った。
『つ、疲れた』
影山「明日休み取っててよかった、、」
『そうだね』
私たちは互いにソファに座った。
飛雄は急に立ち、どこかに行ってしまった。
携帯を開くと、沢山の写真やメッセージが来ている。
写真を見るとウエディングドレスを着た私と、スーツを着た飛雄が写っている。
改めて結婚したんだと実感した。
影山「おい」
『ん?』
飛雄の方に目を向けると、飛雄が1本のバラを持っていた。
『え、』
影山「やる」
『え、あ、え、?』
影山「いつもありがとな」
私は目を見開いた。
飛雄からそんなことを言われるなんて滅多になかったから。
そんな私の事なんて気にせずに話し続ける。
影山「高校の頃からお前のこと知ってるけどそれでも不機嫌になったり、イライラしたりすることがある」
『うん』
影山「それでもお前は俺の事ちゃんと見てくれて、見放すことなんてなくて」
『うん』
影山「当たり前だと思ってたけど、それが当たり前じゃないんだって気づいた」
『うん』
私は黙って飛雄の話を聞く。
影山「これからもそういうことがあると思う、、それでも、」
影山「俺はお前のことが好きだし、ずっと傍にいたい」
私は飛雄の言葉が胸に強く刺さり、ポタポタと涙を流してしまう。
ちくしょう、、泣かないつもりだったのに。
こんなこと言われたら、泣くしかないじゃないか。
飛雄から言われると余計に泣いてしまうじゃないか。
飛雄は驚きながら焦っている。
影山「え、え、な、なんで『私も』、、え」
『私も傍にいたい』
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nano(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です!!ありがとうございます、頑張ります!(*´▽`*) (2020年11月27日 19時) (レス) id: 9ed173d271 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - この作品すきです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年11月24日 20時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nano | 作成日時:2020年11月21日 0時