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飛雄は、俺の言葉を聞いたら直ぐに俺の後頭部を手で押さえ、俺の腰を引く。
それは一瞬のことで、俺の目の前には飛雄の顔があって、唇に柔らかい感触が感じた。
俺のファーストキスが奪われた。
そう思った。
『え、あ、え、!と、飛雄っ!』
飛雄は、もう一度俺の事を強く抱き締めて話した。
影山「Aが俺と付き合うのが不安なことを知った時、」
『ちょっと、待って、知ってた?』
影山「早乙女ってやつが教えてくれた」
あ、あいつ!!
飛雄に言ったのかよっ!!
影山「正直俺は世間とかそんなこと考えたこと無かった。そんなの関係なくAのことが好きだったから」
俺は飛雄の言葉を聞いて目が潤む。
影山「でも、好きなやつが悩んでるのなら何とかしないといけないよなって思って、俺は俺なりに考えた。」
影山「俺、もっとバレー上手くなって強くなる。そんで、俺達のこと邪魔してくるやつバレーで潰そうって思った。」
『なかなか物騒だな』
影山「俺のプレーを見て、俺のバレーを見てそいつらのこと黙らそうって思った。凄いって思わせようって思った。」
『俺、飛雄のバレー好き。』
影山「じゃあもっと都合いいな。俺が強くなったら、もっと俺のこと好きになるじゃねぇか。俺の事見てろ」
『それ俺のセリフ』
影山「いいだろ、別に。」
飛雄は俺から離れ、右手を俺の頬に添えて言った。
影山「好きだ。A。」
その時の飛雄の表情は、いつもの鋭い目を細くしていて表情が柔らかく優しく笑っていた。
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コッペパン(プロフ) - まじで面白くて好きです!あの夏の青春ソングって青と夏のことですか? (2021年2月23日 12時) (レス) id: 35bad60104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nano | 作成日時:2020年10月29日 23時