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【羨ましい】
影山のことをそう思ったのは、影山が中学の部活に入った時からだ。
元々影山はバレーが大好きだった。
いつも家に遊びに来る時は片手にバレーボールを持ってるし、休日もいつもバレーをしていた。
影山は、バレーに一途だった。
中学の部活では、毎日かかさず夜遅くまで体育館に残って練習することも知っていた。
中学最後の県大会決勝も実は私は見ていた。
自己中で速いトス。
でも、丁寧だったし相手の打点にはあっていた。
ただそれを相手が打つことが出来ないだけだった。
私はあれを見て思った。
打ってみたいと思った。
着いていきたいと思った。
影山は、誰よりも勝ちに貪欲で、その為ならば努力だって当然惜しまない。
ただただ強くなるためだけに、練習して、努力して、走り続けていく。
後ろなんて見ない。見る暇なんてないくらいバレーに没頭している。
だから、【コート上の王様】という異名も私にとってはかっこよかった。
私は何をやっても大抵できてしまうため、長くは続かない。
何かに頑張る、努力するなんてほぼしたことが無い。
だから、何か一つを一途にやると言うのは私には向いていなかった。
いや、、、正しくはしたくなったんだと思う。
つまらなくなってしまうのが怖くて、
自分は人と違うことを突きつけられるのが怖くて。
そんなことを考えていると私は影山とは違うことを知った。
影山は勝つために、その目標のために頑張っている。
私は何も目標なんてないし、空っぽだ。
そう気づいた時には、もう影山は私の前に立っていた。
辛かった。
私の事なんて見てくれていない気がして。
淋しかった。
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nano(プロフ) - 苺さん» コメントありがとうございます！無事に完結致しました！読んでくださりありがとうございました（*´▽｀*） (2020年11月21日 1時) (
レス) id: 9ed173d271 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - すごく面白いです！続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください(о´∀`о) (2020年11月8日 14時) (レス) id: 06b64f6325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano | 作成日時：2020年10月27日 21時
