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春高に向けて俺たちは練習、練習、たまにテスト、練習だった。
その間、俺はAに一度も会わなかった。
会う気がしなかった。
あの試合を見て、このままでは行けないと思った俺はただひたすら前だけを向いた。
トスを上げ、レシーブをし、サーブを打った。
まだだ。
まだこんなんじゃ足りない。
先輩に、オーバーワークのし過ぎだと怒られても気にせずに練習する日々だった。
ある日の帰り、月島から声をかけられた。
月島｢ちょっと、最近バレーしすぎ、休みなよ｣
影山｢別にそんなしてねぇよ｣
俺は月島の忠告など無視して歩く。
月島は、ため息をついて俺にまた話しかけた。
月島｢追いつけると思ってる？｣
その言葉に俺はとまる。
影山｢は？｣
月島｢王様だってわかってるでしょ、立ってる場所が違うことくらい｣
影山｢俺が努力すれば、｣
月島｢王様が努力をしても、その人は努力してるの？してないでしょ。できるんだよ。俺たちとは次元が違う｣
次元が違う。
影山｢んなことわかってる。それでも、走り続けないと俺の事なんて見てくれないだろ｣
月島｢そんなこと誰が言ったの？｣
影山｢は？｣
月島｢見てくれないなんて誰が言ったの？本人？ただの、王様の勘違いなんじゃない。｣
影山｢どゆことだよ｣
月島｢さぁ。でも、その人はその人なりに考えてることあるんじゃない？追いつけなくてもその過程は見てるんだから｣
そのまま月島は山口の元に駆け寄り、歩き出した。
俺はよくわからなかった。
同じ世界に立てないことくらいわかってる。
でも分かりたくなかった。
だから、少しでも近い世界に行ける用に走っているのに。
それを否定されたらどうやってAは、見てくれるんだよ。
ーーーーーーー
オチやべどしよん
あ、この作品のオチもだけど、次回作のオチも悩んでます。
次回作のオチのアンケートです。
http://uranai.nosv.org/u.php/enq/nano00001/
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nano(プロフ) - 苺さん» コメントありがとうございます！無事に完結致しました！読んでくださりありがとうございました（*´▽｀*） (2020年11月21日 1時) (
レス) id: 9ed173d271 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - すごく面白いです！続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください(о´∀`о) (2020年11月8日 14時) (レス) id: 06b64f6325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano | 作成日時：2020年10月27日 21時
