影山飛雄はいつも焦っている 【影山飛雄】

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無事に3年のチームに勝つことが出来た。

試合が終わり、表彰式もおわり、全てのことが終わると私たちは体育館に出た。

外に出ると、多くの人が私たちのことを囲んで、差し入れだのなんだのと声をかけてきた。

立川はだるそうにしているけどきちんと受け取っている。

うん。
そうだ、立川。
ちゃんと受け取れ、敵を作ってはいけない。

私もありがとう、嬉しい、と感謝の言葉をスラスラと述べて、決して笑顔を絶やさずに受け取った。

しかしまあ、良くもこんな球技大会なんか見に来るものだ。

同じ学校のやつはまあ分かる。

でも、他校や一般客はたかが、学校の行事なんて見て面白いのか？

相当な暇人なんだろうな。

私は少し笑いながら、受け取った。

その笑いを見た1部の女子がまた顔が紅くなり、ヒソヒソと話している。

だりぃな、まじで。
早く帰って寝てぇ。

私たちは、受け取りながらバスに乗った。

学校につきバスからおりると、学校にいた生徒が私たちのことを見る。

｢3年に勝ったらしいぞ｣｢すげぇな｣そんな声があちこちから聞こえてくる。

周りの仲間を見ると誇らしげに堂々と歩いていた。

まあこの学校だしな。
堂々と歩きたいよな。

そこからは、各自解散になり早乙女と分かれ道まで話しながら帰った。

分かれ道で、早乙女と分かれ一人で帰り道をひたすら歩いた。

なんだか早く帰りたくないため、少し遠回りをした。

転がっている石を蹴りながら今日の試合について考えた。

あー。

つまんねえー。

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