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中学の頃、私はこれといって面白いことなんてなかった。

部活にも入らなかったし、仲のいい友達なんて居なかった。

でも、勉強はできる方だし、運動もやれば出来る。

自分が人と違って要領がいいこと。
それは自分が1番知っていた。

だからなのかもしれない。

Aとは、中一の頃初めての席替えで席が近くなった。
確か私の斜め前にいた。

ある日の授業、つまんねぇなと思いふとAのことを見ると彼女もつまらなそうな、目が死んでいた。

私はもちろん驚いた。

いつものAではなかったから。

いつものAなら、穏やかな表情だし、柔らかく笑うことが多い。

まさに、優等生。

そんな印象だったから尚更だ。

その時私もAの気持ちがわかった。

きっとつまらないだろうと。

面白くないのだろう。

私と同じなのかもしれない。

そう思った私は、ただじっとAの綺麗な横顔を見つめていた。

その次の日の昼休み、自販機に向かうとAが1人で飲み物を買っていた。

その時の表情も、無表情で。

私は声をかけた。

立川「ねぇ、つまんない?」

そう言った私のことを見て、右の口角だけをあげて笑い、悪そうな顔をして一言だけ言った。

『つまんない』

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nano(プロフ) - 苺さん» コメントありがとうございます!無事に完結致しました!読んでくださりありがとうございました(*´▽`*) (2020年11月21日 1時) (レス) id: 9ed173d271 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく面白いです!続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください(о´∀`о) (2020年11月8日 14時) (レス) id: 06b64f6325 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nano | 作成日時:2020年10月27日 21時

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