影山飛雄はいつも焦っている 【影山飛雄】

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春高予選だ。

春高予選で、全国に行く。

それで少しは俺の事を見てくれるかもしれない。

そう思い俺は、Aにメールを打った。

久しぶりだった。

《春高予選見に来てほしい》

部活に入って、しかもあの名門校に入ったAだし、もしかしたら忙しいのかもと思ったが

《分かった。立川と見に行くね。》

と、返信が来た。

嬉しかったし、安心した半分、不安になった。

俺の事をまだちゃんと見てくれてる気がして、安心したし単純に見に来てくれることが嬉しかった。

でも、かっこ悪い姿を見せたらそれでこそ呆れてしまうかもしれない。

いや、誘ったんだ。
誘ったんだから、気合い入れねぇと。

少しでも俺の事を見てくれるために。

明日はいつもよりも長くランニングしようと思いすぐに寝た。

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