キラキラとまぶしいね、君は「影山飛雄」 (ページ49)

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夏休みの序盤、俺たち軽音部は来月にある文化祭に向けて練習をしていた。

和樹｢うーん。やっぱり、恋愛曲も入れとく？｣

康太｢まあ、入れといた方が盛り上がるよな。｣

早乙女｢あー。確かに俺らだいたい青春系だもんな。｣

『高校生だから歌える曲だけどね、青春系は』

和樹｢あ、Aが恋愛曲歌ったら女子盛り上げてくれるんじゃね？？｢私に歌ってくれてるみたい～♡｣って｣

康太｢まじでありえそうで笑えない｣

早乙女｢いや、笑えないのかよ｣

恋愛曲か、。
確かに最近よく歌うしな。

いつも俺は歌う時は誰かのために歌う。
青春系は、部活などに青春かけてる生徒。
応援系の歌は、受験生の3年生。

じゃあ、俺は恋愛曲の場合、誰に歌えばいいのだろう。

そんなことを考えていると、いつの間にか恋愛曲を歌うことになっていた。

やべぇな。
俺ちゃんと歌うこと出来んのか？？

ただでさえ、恋愛曲なんてライブでは歌わないのに。
そんな不安を持ちながら、早乙女と帰り道を歩く。

早乙女｢なんかあったか？なんか顔死んでんぞ｣

『いやそこまでなのか俺の顔』

早乙女｢少なくともいつものイケメン顔じゃねぇな｣

『いや、文化祭のライブで恋愛曲歌うことになったじゃん？』

早乙女｢おう。｣

『その誰の為に歌おうかなって』

早乙女｢あー。お前そういうの大事にしてるもんな無駄に｣

『大事にってなんだよ。あと、無駄にって何だよ』