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｢｢何やってんだよ｣｣
私の気持ちを代わりに赤羽たちが口に出してくれた。
赤羽｢おい、計画はどうした。昼休みに影山のことを呼び出してそれ渡すんじゃなかったの！？なんであの女に譲ったんだよ｣
峯岸｢右に賛成｣
そう。そうなんだよ。
今、私の制服ポッケには土日に赤羽たちと作ったチョコがある。
私はお菓子なんて作ったことないし、バレンタインなんて疎遠だった。
でも、2人とお泊まりをした日、決意をして今日気持ちを言おうとしていた。
赤羽｢進藤のお菓子作り手伝うの大変だったんだが。｣
峯岸｢わざわざ、チョコも影山くんの舌に合わせて苦めのにしたのに、どうするん？｣
最悪だ。
なんで私はいつもこうなのだろう。
いつも空回りをしてしまう。
きっと今頃影山くんは安藤さんに告られているかもしれない。
私が作ったお菓子なんかよりも上手だろうな、安藤さんのお菓子は。
それに、あんなにも可愛い安藤さんだもん。
私とは違って、元気で女の子らしくて。
安藤さんのあの泣きそうな顔を見てしまったら、譲りたくなくても譲るしか無かった。
勇気を持っている女の子を泣かせたくなかった。
『、、、影山くん。安藤さんと付き合っちゃうかも、。』
私の言葉を聞いた2人は目を見開いた。
赤羽｢付き合ったら渡さないの？？｣
『え、』
赤羽｢進藤は、それ渡さないの？？頑張って作ったのに？もったいないじゃん。｣
峯岸｢気持ち伝えるためにさ作ったんだからちゃんと伝えなよ。大丈夫。何とかなるって｣
そうだ。
頑張ったんだ。
影山くんのために一生懸命お菓子を作ったんだ。
初めてだけど初めてなりに頑張ったんだ。
こんなことでネガティブになっちゃダメだ。
ちゃんと気持ちを伝えよう。
どんな結果になったとしても。
『部活が終わったら、呼び止めようと思う。その時にちゃんと渡す。』
赤羽｢私も月島に渡すから一緒に待ってよう。｣
峯岸｢私も待ってる。｣
『あとひとつ、問題がある』
｢｢何よ｣｣
『髪巻いてくればよかった』
｢｢お前には無理だ｣｣
『え、』
その後授業が始まるギリギリに影山くんは帰ってきた。
紙袋等などは持っていなかった。
当然、聞くにも聞けないため私は本を読んでいた。
そのため、影山くんの切ない視線には気づけなかった。
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nano(プロフ) - Amamiyaさん» コメントありがとうございますっ！！最後まで見ててくれたなんて本当に感謝しかないですっ！！また楽しんでいただけて良かったです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年11月24日 22時) (
レス) id: 9ed173d271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano | 作成日時：2020年11月1日 22時
