お写真 ページ41
「ﾐｽ、ﾐｽﾀｰｺﾝ優勝者の沖田さんと水樹さんですよね...?」
一眼レフを持った女子生徒が私達に話しかけてきた
腕には"編集部"と書かれたものをつけている
「魂高新聞編集部なんですけど、2人のお写真を撮らせていただいても...」
「いいですぜ」
沖田はお得意の王子様(見た目上の)ｽﾏｲﾙをかます
顔を赤らめた彼女は、早速ｶﾒﾗを構えた
「どんなﾎﾟｰｽﾞすればいいの(小声)」
「ﾋﾟｰｽだけはねェだろィ(小声)」
呆れ顔でそう言われ、その形を作っていた自分の両手を下げた
...恥ずかしっ!?
写真撮らせてくださいって言われたらﾋﾟｰｽじゃないの普通?
どうすればいいのか分からずにいると、
沖田が「よいしょ」と呟き、すぐ隣に座り直した
腰に腕を回され、彼との距離が近くなる
「沖田くーん、ちょっと...近いんじゃない、かな?」
辺りにはいつの間にか人が集まっていて、
やはり...女子からの視線が痛い
「もう少し離れてもらっても大丈夫ですよ」
編集部の彼女も少し嫌そうな顔をしている
いやもう...本当にごめんなさい
好き好んで注目浴びるなんざしてないんです...
「こうじゃなきゃ写ってやりませんぜ」
沖田の手はより強く私の体を引き寄せる
駆け引きをする様な目に、彼女が折れた。
何枚も角度を変えて写真を撮られる
何度も聞こえるｼｬｯﾀｰ音
「前もこんな撮影みたいなのしたの?」
「まぁな」
3年連続ﾐｽﾀｰｺﾝ優勝の沖田は、
去年と一昨年の"ﾐｽ・魂高"の腰にも手を回していたのだろう。
そう考えると、胸がｻﾞﾜついた
__嗚呼、何でこんなにも嫌な気持ちがするんだろう
.
.
写真を撮ってもらった後、私達は場所を変えた
人目の少ない、静かな空き教室
「__なに浮かねェ顔しんで?」
「別に、」
只、今さっきの胸のｻﾞﾜめきは何だったのか、考えてるだけ。
沖田には、関係ない__
「俺が去年一昨年のﾐｽ雌豚にも同じ様な事したんじゃねェか、なんて...考えちゃいねェよな?」
「な、!そんな事...」
「あり、図星だったかィ」
何も言い返せない
ｴｽﾊﾟｰ並みに心を読んでくる沖田は一体...
「...今日はやけに素直なこった」
椅子から立ち上がった沖田は、
そのまま私の方に歩みを進める
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なんぱん(プロフ) - ウォーターツリーさん» ウォーターツリーさんﾝﾝﾝ!(^^) ｺﾒﾝﾄありがとうございます! お褒めの言葉が嬉しすぎて幸せですTT 私も確実雌豚扱いです笑 どうぞ楽しんで行ってください...!(^^) (2020年8月18日 17時) (
レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
ウォーターツリー(プロフ) - なんぱんさん…やっぱり文才が凄いのと沖田が格好いいのでゾワッてしました笑 絶対私はそこら辺の雌豚認定されるのでこの小説で例外を味わいます() (2020年8月18日 15時) (レス) id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - なまたまごさん» なまたまごちゃんさんｺﾒﾝﾄありがとうございます! Twitterでもよろしくしてくれて嬉しい限りです(^^)(^^)! 続編作成頑張ります! (2020年8月17日 9時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - なんぱんさん、とてもキュンキュンする物語ありがとうございます！Twitterの方でも絡ませていただいてるなまたまごです！続編ももちろん正座待機してます！更新待ってます！ (2020年8月16日 23時) (レス) id: 4eb1927f69 (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 累さん» 累さんｺﾒﾝﾄありがとうございます! 嬉しすぎます、全て見て下さったなんてTT 更新頑張ります、これからもどうぞよろしくお願い致しますTT 本当にありがとうございます!! (2020年8月16日 14時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんぱん | 作成日時：2020年6月21日 23時
