8話 ページ9
これは・・・次郎さんは、私を認めてくれたってことかな・・・。
「あ、てことは、次郎太刀もこちら側につくの?」
清光が私の心を代弁するかのように次郎さんに問う。次郎さんは「んー」としばらく考え込んだ。
「そうさねぇ・・・アタシは前の審神者のしたこと・・・忘れたワケじゃないさ・・・。だけど、この審神者になら・・・ここの刀達を任せられるんじゃないか・・・って思ってさ」
「次郎さん・・・」
「あー!ずるいずるーい!」
そう言って乱さんも話に割り込んでくる。
「僕も・・・この人の手入れの仕方見て思ったんだ〜この人なら大丈夫かな・・・って!」
「乱さん?」
「それに、あんな陰気くさいとこ・・・いるの嫌だしね」
乱さんはそう言って私にウインクをよこす。これはつまり・・・
「なぁんだい。乱ちゃんも審神者側かい」
「うん!」
どうやら・・・味方が2人も増えたようです・・・。
「・・・くだらない」
宗三さんはそんな私たちを見て立ち上がりながらそう言う。
「私は貴女のこと・・・まだ、信用できません」
「ぁ・・・ま、待って!」
「・・・なんですか」
「ど、ど、どうしたら私を信用していただけますか」
「・・・そんなもの、私が知るわけがないでしょう」
そう言い捨てて宗三さんは手入れ部屋から出た。
「あ〜やっぱり宗ちゃんは駄目だったか〜」
乱さんが残念そうに言う。思ったより曲者揃いのようですね。
「ん〜。ところでさぁ〜」
次郎さんがそのお綺麗な顔を私に近づけてくる。ひぃぃぃぃやめてやめて近づけないでくださいオネガイシマスウウウウウウウウウ!!!
「アンタなぁ〜んでさっきから誰の顔も見ないのさ」
そう言ってさらに顔を近づける。
「(思ったよりも勘が鋭い・・・)」
どうしよう。イケメンが苦手だ、なんて言ったらせっかくの信用が落ちる気がする。こ、ここは!
「ぅ・・・」
私は小さく呻き、その場に蹲る。
「!主!?」
清光が近寄ってくる気配。
「手入れで・・・疲れたようです・・・すみません、少し、休ませてください・・・」
「わかった!」
そう言って私は立って・・・ってえぇぇ!?
私は何故か、次郎さんに抱きかかえられる。
「部屋は確か2階だったね!清光!案内しな!」
「う、うん!」
たけぇぇぇぇこええええええええええええ天井に頭つきそおおおおおこえええええええ
抱きかかえられたまま2階へと運ばれそのまま部屋に寝かせられた。
「し、死ぬかと思った・・・」
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せかこ@受験の為、更新ができません(プロフ) - 水音さん» 水音さんありがとうございます!ぜひ見に行きますね! (2015年12月21日 21時) (レス) id: bc5ff5c6fe (このIDを非表示/違反報告)
水音 - お話、拝見させていただきました。とても面白いです。私も艦これと刀剣のクロスオーバーの作品を書いているのですが、よろしければ一度ご覧になって下さい。 (2015年12月15日 16時) (レス) id: d11f4ca11c (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - 彩さん» 殴りかけて殴ってないならセーフですよ!加州可愛いですよね!本当初期刀なので一番思い入れが深くて毎日愛してます\(^o^)/ (2015年6月11日 22時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ちょっとこれ読んでて、兼さん殴りかけたわがいとしの加州君を泣かせやがって!ってねwwwww (2015年6月10日 18時) (レス) id: 6480b7d8c9 (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - へちまさん» コメントありがとうございます。ウチの本丸の和泉守はツンデレ属性で突拍子もないことを言って堀川がいないと駄目な刀ですっ!じじいもどんどん出しますよ! (2015年5月5日 19時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋華
作成日時:2015年4月13日 22時