番外編【愛してほしい３】 ページ48
次の朝。
「主！おはよっ」
「加州さん・・・」
「加州さんなんて嫌！清光って呼んで」
「き・・・きよみつ・・・」
「はい！主！」
主が、俺の名前を呼んでくれる。嬉しい。
「そういえば・・・この本丸には何振り刀がいるんですか？」
「え？うーんと・・・小狐丸と岩融に浦島がいないから・・・全部で４１口かな」
「そ、そんなに集まってるんですか！！？」
主は驚いた様子で言う。当然だろう。そんなに集まっている本丸は少ないと聞いている。最近、また新しい刀剣が発見されたと聞いたことはあるが、俺はその刀の名前を知らないからそう言っておく。
「・・・で。そのみなさんは今どこに？」
「・・・一階に大広間があるでしょ」
「？はい」
「あそこで籠城してる。」
「なんと！」
主がご飯とかどうしてるの？といった顔をしたので俺は燭台切が作れることを言った。主は納得した様子。
「・・・正直、俺は籠城部屋戻りたくない」
そう独り言のようにつぶやいた言葉に主が
「じゃあ、私の近侍になりますか」
と言う。え・・・？
「いいの！？」
「え？はい。まだ味方が一人もいなくて困っていたので・・・良ければ」
「なるよ！なる！」
「そ、そうですか・・・それじゃあ、頑張りましょう」
「うん！」
主の最初の近侍。それが俺。
愛される。一番、主に近い存在。
それだけで俺は舞い上がるほどに嬉しかった。
・
・
・
それから主と４日間過ごした。そして、４日目の朝、おじいちゃんを投げ飛ばしたことについて抗議したいと言い出した平野達を主の元へ案内する。主が見えた瞬間平野が突然飛び出した
心臓が凍った気がした。怖い怖い怖い。やだ、死んじゃやだ。
幸い、主は自力で避けた。俺はといえば呆然と届かない手を伸ばしていた。
「ちょっ平野なにしてんの！！！主！大丈夫！？」
情けない。近侍なのに主を守れない。俺は・・・ナンノタメニイルノ？
そうして、平野達が去った後、それを言われた。
「あ、あの清光・・・」
「なぁに？主」
「おーい！アンタ達今までどこにいたのさ！」
「探したんだよぉ〜〜」
そこに次郎太刀と乱もやってきた。そして、主は言った。
「明日からいっ１週間清光を近侍から外して和泉守を近侍にすることにしました！！！！」
「・・・え？」
外す？俺を？
「ど・・・どぉいうこと・・・主・・・？」
俺の声は自分でも情けないほどに震えている。
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せかこ@受験の為、更新ができません(プロフ) - 水音さん» 水音さんありがとうございます！ぜひ見に行きますね！ (2015年12月21日 21時) (
レス) id: bc5ff5c6fe (このIDを非表示/違反報告)
水音 - お話、拝見させていただきました。とても面白いです。私も艦これと刀剣のクロスオーバーの作品を書いているのですが、よろしければ一度ご覧になって下さい。 (2015年12月15日 16時) (レス) id: d11f4ca11c (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - 彩さん» 殴りかけて殴ってないならセーフですよ！加州可愛いですよね！本当初期刀なので一番思い入れが深くて毎日愛してます＼(^o^)／ (2015年6月11日 22時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ちょっとこれ読んでて、兼さん殴りかけたわがいとしの加州君を泣かせやがって！ってねwwwww (2015年6月10日 18時) (レス) id: 6480b7d8c9 (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - へちまさん» コメントありがとうございます。ウチの本丸の和泉守はツンデレ属性で突拍子もないことを言って堀川がいないと駄目な刀ですっ！じじいもどんどん出しますよ！ (2015年5月5日 19時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋華
作成日時：2015年4月13日 22時
