３８話 ページ45
あ、そうだ。あまりにも強烈な出来事に忘れていたが
「あ、あの清光・・・」
「なぁに？主」
「おーい！アンタ達今までどこにいたのさ！」
「探したんだよぉ〜〜」
そこに丁度のタイミングで次郎さんと乱さんもやってきた。
「あの！お話があります・・・」
「なぁんだい？こっちも話すことがあるんだけど？」
「明日からいっ１週間清光を近侍から外して和泉守を近侍にすることにしました！！！！」
「・・・え？」
この場の空気が凍りついた。一番、呆然としていたのはやはり清光で。私はイケメンに囲まれて視線を彷徨わせながらとりあえずいつもの定位置の下を向いた。
「ど・・・どぉいうこと・・・主・・・？」
清光の声は弱々しく痛々しい。私の罪悪感はもうMax。
「お、俺、捨てられるの・・・？可愛くないから・・・？」
「ち、違います！捨てるわけじゃありません！」
「だって・・・俺が可愛くないから」
「違います！清光は可愛いですよ！美少年ですよ！キラキラ眩しいです！」
「ほ、ほんと・・・？」
「はい！もう本当に私には勿体ないくらいの良い近侍です！」
「ほんとに、ほんと？」
「ほ、本当です」
「嬉しい！主！」
そう言い、清光は抱き着いてくる。
いやー、本当に仕草や言動がもう私の彼女か！って感じなのですが・・・どうやら通常運転に戻ったらしいですね。ヨカッタヨカッタ。
「でも、いきなりどうしたんだい？和泉守なんて・・・」
「え、と・・・その、深い事情がございまして・・・」
「あー、そうだなぁ？ちょぉっと話せないような事情がな？」
和泉守の声は楽しげ。コイツ・・・。
「・・・うん。わかったよ。主。主のこと、信じてる。なにも理由がなく主がそんなこと言うハズがないもんね。和泉守は・・・ムカつくやつだけど信用できるし」
「誰がムカつくやつだ？」
「言っておくけど・・・主になにかしたら俺がお前を折るから」
「わかったわかった！そんな心配いらねぇよ。たかが１週間だぜ？」
どうやら、２人は気を許している仲らしい。その光景は私から見ても微笑ましい(ただし、腐っている目で！
「・・・で、主様。とりあえず、その前髪・・・今日こそ直そうか？」
乱さんが空気を切り替えるようにそう言う。
あ、そういえば石切丸さんの刀で前髪ぱっつんになってからそれっきりだったな・・・すっかり忘れてた。
「こういうのは僕に任せてよっ！結構得意なんだ」
乱さんがそう言うので私はお言葉に甘えることにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せかこ@受験の為、更新ができません(プロフ) - 水音さん» 水音さんありがとうございます！ぜひ見に行きますね！ (2015年12月21日 21時) (
レス) id: bc5ff5c6fe (このIDを非表示/違反報告)
水音 - お話、拝見させていただきました。とても面白いです。私も艦これと刀剣のクロスオーバーの作品を書いているのですが、よろしければ一度ご覧になって下さい。 (2015年12月15日 16時) (レス) id: d11f4ca11c (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - 彩さん» 殴りかけて殴ってないならセーフですよ！加州可愛いですよね！本当初期刀なので一番思い入れが深くて毎日愛してます＼(^o^)／ (2015年6月11日 22時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ちょっとこれ読んでて、兼さん殴りかけたわがいとしの加州君を泣かせやがって！ってねwwwww (2015年6月10日 18時) (レス) id: 6480b7d8c9 (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - へちまさん» コメントありがとうございます。ウチの本丸の和泉守はツンデレ属性で突拍子もないことを言って堀川がいないと駄目な刀ですっ！じじいもどんどん出しますよ！ (2015年5月5日 19時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恋華
作成日時：2015年4月13日 22時
