イケメン嫌い女審神者奮闘記

３６話 ページ43

と、そんなワケで鶴丸さんがいつの間にかできていた審神者側につくことになった。今、私に協力的な刀剣を数えてみようと思ったがさらに思い出したことがあった。さっきの三日月さんの

『俺は、怒ってないぞ？』

鶴丸さんはどうやら本当に私を見に来ただけらしかった。三日月さんに

「そ、そいえば、私が・・・その、三日月さんに粗相をしたことについて怒っていらっしゃる方とは・・・？」

「ん？知りたいのか？」

三日月さんは三日月型に弧を描いた口元を隠すように袖を持ってくる。おい、目が笑っているぞ。絶対面白がってるだろこの平安じじい。

「(本音を言ってもいいなら絶対知りたくないですﾋｷﾞｨ)」

「・・・まぁ、俺は怒ってはいないから気にするなと言ってはいるのだが・・・」

「怒ってる？って、イチゴヒトフリと石切丸とあとは・・・ヒラノじゃなかったか？」

いち・・・いち、なんだって？というか石切丸さんもか・・・怖いなぁ・・・大太刀だよ？だって？切り捨て御免！！になるよ・・・ヒラノって普通に平らに野かな？

「ああああああ謝らなくては！！！」

「おーい、主〜」

そこで清光が廊下を小走りでやってきた。人口密度ならぬイケメン密度高ぇなおい。

「・・・？誰か、連れて・・・ってﾌｧｯ！？」

清光の後ろから勢いよく走ってきて私の首元を狙って刀・・・短刀が振り払われた。私は、間一髪で後ろに９０度折れる形で避けた。

危なっっっ！

「・・・勘は良いようですね」

そう言い、短刀を仕舞ったのは荒んだ目をしたダークブラウンのおかっぱに近い髪型のショタだった。

「ちょっ平野なにしてんの！！！主！大丈夫！？」

清光が慌てて私に駆け寄ってきた。その後ろからは石切丸さんと水色の髪のロイヤル感溢れる軍服のような学ランのような服を着て後ろにはマントを付けている人もいた。多分あの人がイチゴヒトフリさんだろう。

「おぅおぅ、皆お揃いだなぁ」

和泉守も警戒するように言う。いたんだ。

「こら、平野。いきなりそんなことをしてはいけませんよ」

イチゴヒトフリさんは平野さんにそう言う。

「・・・すみません。いちにい」

お兄様でしたか。そうですか。

「でも、三日月様に危害を加えた審神者を許すべきではないです！」

「おーい！って・・・いちにい！？なにしてんだよ・・・」

そこに薬研さんも登場。


なんなんだよ・・・玄関に刀剣だよ！全員集合！状態になってるよ・・・

どうすればいいんだ・・・

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