１３話 ページ15
お掃除を開始するべく、私は次の日籠城部屋の前で仁王立ちをしていた。
「主？なにしてるの」
清光が不思議そうな声音で問うてくるので私は
「お掃除をしたいけど清光や三日月さんの協力がないとできないから。べ、別になにしたらいいかわからないからただこうやってるだけじゃないんだからね！」
「そ、そう」
「うん」
あぁ、ごめん清光。貴方の主がこんな馬鹿で。すごい戸惑ってるのがわかるよごめん。
「ふざけんなよ！」
ドンッと襖に誰かがぶつかる音がした。私はそれだけでびびって清光の後ろに隠れる。その間わずか０・１秒。
「まぁまぁ落ち着いてよ」
燭台切さんの宥めるような声も聞こえてくる。
「燭台切！お前も新しい審神者とやらに絆されてるんじゃないのか！！」
「な・・・っ誰が絆されてるって？！そうじゃなくてもう少し落ち着いたらどうなんだい！かっこ悪いよ！」
「そんなこと今は関係ないんだよ！掃除ぃ？今のままでも十分だろうが！審神者を中に入れるっていうのが嫌なんだよ！」
「この現状はまずいだろう！掃除は必要だよ！」
なんだかモメているようです。一筋縄では行かないというのはわかっていたことだけどここまでとは・・・清光も不安そうに閉じたままの襖を見る。
「ねぇ、主。俺も説得に行ってくるよ」
「う、うん・・・お願いね」
私は襖からもう少し離れて清光が中に入るのを見守る。
「落ち着けよ和泉守！そんなに怒鳴ったりしたら短刀の子たちだって怖がってるよ・・・」
「加州！お前なにしにきたんだよ！」
「なにしにって掃除に決まってるでしょ」
「いらねぇんだよ！余計な世話ってやつだ！」
「余計なって・・・主は優しい人だよ！それに掃除だっておじいちゃんが・・・！」
「主、主ってお前はいっつもそうだよなぁっ？愛されたい愛されたいって・・・アイツがお前にどんな酷いことをしてもお前は・・・！」
「い、今はそんなこと関係ないだろ！」
「関係あるんだよ！審神者なんてみんな似たようなもんだろ！」
和泉守さん・・・？という方はかなり頭に血が上っているようで話を聞こうとしないようだ。襖を隔てているから細かい状況も私には把握できなかった。
「ちょっと落ち着こうよ！兼さん！」
「黙れよ国広！お前まで審神者側に着くのか！？」
「そういうことじゃないよ！でも、ほら、加州くんも泣いちゃってるし・・・ね？少し頭、冷やそ？」
「・・・」
「(おぉ・・・見事に止めた・・・誰だろう)」
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せかこ@受験の為、更新ができません(プロフ) - 水音さん» 水音さんありがとうございます！ぜひ見に行きますね！ (2015年12月21日 21時) (
レス) id: bc5ff5c6fe (このIDを非表示/違反報告)
水音 - お話、拝見させていただきました。とても面白いです。私も艦これと刀剣のクロスオーバーの作品を書いているのですが、よろしければ一度ご覧になって下さい。 (2015年12月15日 16時) (レス) id: d11f4ca11c (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - 彩さん» 殴りかけて殴ってないならセーフですよ！加州可愛いですよね！本当初期刀なので一番思い入れが深くて毎日愛してます＼(^o^)／ (2015年6月11日 22時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ちょっとこれ読んでて、兼さん殴りかけたわがいとしの加州君を泣かせやがって！ってねwwwww (2015年6月10日 18時) (レス) id: 6480b7d8c9 (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - へちまさん» コメントありがとうございます。ウチの本丸の和泉守はツンデレ属性で突拍子もないことを言って堀川がいないと駄目な刀ですっ！じじいもどんどん出しますよ！ (2015年5月5日 19時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋華
作成日時：2015年4月13日 22時
