10話 ページ11
私は襖を見た。襖はゆっくりと開いてゆく。そこから顔を出したのは・・・
「ひぎっ」
「?」
これまでの刀剣男子達の中でもさらに群を抜く顔面偏差値が高いイケメンだった。
「お前が審神者か?」
「っ・・・」
怖い怖い怖い。やだよ。なんだよ声もイケメンだけどさらにイケメン。もう何言ってるかわかんないや。イケメンすぎて。あああああああああああああああああああやめてやめたやめろくださいこっち来ないでええええええええええええええ
「違うのか?」
「!わた、はい、わたs、そ、さに、さにわっでっですはい」
「お前が・・・」
そのままイケメンさんは私の顔を覗き込んでくる。
「(ひぎぃぃぃぃっ目が逸らせないいいいいい、綺麗な三日月ですね!でも私みたいなクズには貴方と目を合わせるだけで吐きそうになるんですよぉおおおおおおおおお)」
「ふむ・・・なぜ、泣いているのだ」
「お・・・」
「お?」
「お前みたいなイケメンが私と目ぇ合わせるからじゃぼけえええええええええええ!!!」
「!?」
私は混乱してしまい、その人を思い切り突き飛ばした後、部屋から脱走!階段を転がるように降りて無我夢中で屋敷中を走り回った。気が付いたら私は厨房にきていた。
「はぁ・・・はぁ・・・なんっなの・・・あのイケメン・・・」
私は息を整える。ふと、周りを見渡せば・・・わぁお☆燭台切さんに清光、次郎さんに乱さんがご飯食べてるよ。あ、そっか。籠城部屋の人達は先に食べて。私に付いてくれてた人達が今食べてるのね。
「あ・・・主・・・?」
清光がぽかーんとした顔で私を見る。
「あ・・・ごめ、すみません。なんでもないです。はい」
「そ、そう・・・」
私はそそくさと部屋を出る。
「恥ずかしい・・・」
今のは恥ずかしい。
私はついでならと思い、本丸を探検することに決めた。さっきのイケメンのことなど、すでに頭には入っていなかった。
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せかこ@受験の為、更新ができません(プロフ) - 水音さん» 水音さんありがとうございます!ぜひ見に行きますね! (2015年12月21日 21時) (レス) id: bc5ff5c6fe (このIDを非表示/違反報告)
水音 - お話、拝見させていただきました。とても面白いです。私も艦これと刀剣のクロスオーバーの作品を書いているのですが、よろしければ一度ご覧になって下さい。 (2015年12月15日 16時) (レス) id: d11f4ca11c (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - 彩さん» 殴りかけて殴ってないならセーフですよ!加州可愛いですよね!本当初期刀なので一番思い入れが深くて毎日愛してます\(^o^)/ (2015年6月11日 22時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ちょっとこれ読んでて、兼さん殴りかけたわがいとしの加州君を泣かせやがって!ってねwwwww (2015年6月10日 18時) (レス) id: 6480b7d8c9 (このIDを非表示/違反報告)
恋華(プロフ) - へちまさん» コメントありがとうございます。ウチの本丸の和泉守はツンデレ属性で突拍子もないことを言って堀川がいないと駄目な刀ですっ!じじいもどんどん出しますよ! (2015年5月5日 19時) (レス) id: 13a37af7db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋華
作成日時:2015年4月13日 22時