【テニプリ】バスケ界の姫はテニスの王子達にも愛されてます 2試合目【黒バス】

５１，抜け出してきたわかめ ページ5

気をとり直して、今度こそテニス部の人たちにもクッキー配るぞっ！！
――と、いうことで立海を訪問中――。





……あ、あの髪はと思った瞬間、向こうもこちらに気がついた。


「おっ、Aじゃん」
「切原さん。今休憩中ですか？」
「え。あ、え―……まあ、そうだな」
「？……まあ、いいです。はい、これ」
「ん？」
「クッキーです。焼いたんでみなさんで食べてください。……あ、丸井さんの分はさっきたくさん食べてたんであんまりないんですけど」
「おっ、まじ！？サンキュー！！そっか、さっきからいい匂いがしてたのはこれか……」





「……これこっそり俺一人で食っちまっていいかな(ぼそっ」





「え？」
「あ、いや、なんでもねぇ」








「――なあ、お前今暇か？」




「だったら――向こうでちょっと俺と話しねえ？」








「あ……皆さんにクッキー渡すの忘れてた」
ちょっとテニスコートから離れたところに来てから気がつく。
「い―じゃん、後でも」
「でもできたての方がまだ美味しいかと……」
「……なんだよ―」
と、切原さんはちょっとむっすりとした顔で言ってくる。





「俺と二人きりが不満かよ」
「えっ！？」


「なんかそんな顔してるじゃね―か」
「いや、ですから皆さんになるべく美味しいうちに……」
「い―んだよ、んなもんあとまわしで。この合宿中お前と二人きりなんてめったに無さそうだしな―」
「まあ、そりゃそうですよ。切原さんは練習ありますし」


「そういう意味じゃね―んだよな」


「……じゃあどういう意味ですか？」
「教えね―」
「え―……」






「……………なあ」
「はい？」
「Aって好きなやついんの？」








「……………え？」

５２，そんなこと言われたらまるで→←５０，何言ってんですか

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