【テニプリ】バスケ界の姫はテニスの王子達にも愛されてます 2試合目【黒バス】

７７，おいてけぼりをくらわせたい―火神Ｓｉｄｅ― ページ32

「「よおっ、A！！」」
「え？」「「！？」」


何が起こったのかというと……俺と切原が同時にAに話しかけた。


「「……………」」
しばらく無言でにらみ会う俺と切原……。
先に口を開いたのは向こうだった。




「なあ、聞いてくれよA！！この前柳生先輩が……」



ああ？柳生？
誰だそいつ。



――まさか。
俺が思った瞬間向こうがこっちを見てにやりと笑った。

そうか、これは……
必殺、自分とAしかついていけない話題作戦だ――
これだったら俺の入る場所がなくなる――なるほど、(アホな)切原にしては良く考えられてるじゃね―か(アホのくせに)！


「そしたら実は仁王先輩で――」
「あ―、仁王さんならやりそう」



くすくすと笑っているA――切原は不敵な笑みでこっちを見てきた。
――よしっ、俺の勝ちだな。
そう顔が言っている気がした――




「……なあA、この前アレックスに会ったんだけどよぉ」
「うん？」



はっ。
向こうがその気ならこっちだって俺とAしかわからない話題出してやる！
向こうはアレックスって誰みてぇな顔してるしな！
さあ、どうすんだよ切原！





「そういやテニスの技術の１つに……」





……げ。
テニスの話かよ――俺テニスなんかやったことねぇからわかんねぇし……。
いや、こっちだって――




「なあ、A！ダンクってのは……。あ」



張り合おうとした俺はすぐに固まった。
いくら向こうはテニスやってるっつってもダンクぐれぇは知ってるだろ！
くそっ、どうすれば――
(ダンク以外の話題を出す気はない)






……あ。
なんだよ、あの手があるじゃねぇか。




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どうしてもこのネタがやりたかったんです。

７８，ついついそうなっちゃうんだよ→←７６，おいてけぼりをくらわせたい―切原Ｓｉｄｅ―

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