「二十三」話 収容理由大暴露 ２ ページ49
時「なっ・・・」
そこに書かれていたのは
猿「オイオイ、こりゃマジか？」
15番、11番、25番、69番の圧倒的な脱走履歴だった。
双「マジに決まってんだろ。
奴らをただの脱獄囚だと思うな。
奴らの実力はほかの脱獄囚の群を抜いている。」
猿「ますますわかんねぇ！！
ここまで数ある名だたる刑務所の高セキュリティを突破し
脱走を繰り返す奴らが今では
何一つ行動を起こさねぇなんてよ！！
やっぱり何か裏があるんじゃねぇのか！？」
時「僕も同感だ。」
百「私も確かに気がかりだ
君は何も問題ないと言ったが、ここには彼らの
脱走と脱獄の目的と手記が書かれていない。
ただ自由を目的としてる囚人たちなのか・・・
それともまた別の目的があるのか・・・」
双「その点に関しては
口頭で説明させていただきます」
そう言うと時雨がホワイトボードを押してきた。
四人の囚人のデータが記載されている。
百／猿「！！」
猿「時雨も説明するのか？」
時「手伝ってくれと言われてな。」
双「資料にはいささか書きにくい内容でしたので。」
そう言って双六は後ろを向いた。
どんな表情をしているのかは・・・想像にお任せしよう。
百／猿((いったいどんな内容なのだ・・・))
時(そういえば囚人たちのデータだけしか知らないな・・・)
時「囚人番号25番(男)
スラム街でドラックのバイヤーをしていたところを逮捕並びに保護。
ただドラックといっても本人は何も分かっておらず
ただの『足』として使われていたため実刑は軽いものだったのですが、
一応薬の影響がないか確認したところ
薬に関する異常は見らませんでしたが
検査の結果食物アレルギーや未知の病気が多数発見され
集中治療のため医療少年院に収容されました。」
百「たしかに25番は人体に害がないと言えど
まだ解明できていない病気が多数あるとうちの医療班も言っているからな
しかしなぜ奴はそこを脱走した？」
双「それは
『注射』と『薬』が嫌で脱走したそうです。」
とたんに机に突っ伏す姉さんとズッコケる悟空。
僕は・・・
時「・・・・・・」
開いた口が塞がらないとはこのことだ。
双「医療班の治療をことごとく嫌がり別の場所へ収容されるも
治療の日が近づくと牢獄をぶち破り脱走していたようです。
その際の器物破損による加重逃走の罪で現在取り扱っています。」
猿「あのガキのどこにそんな力が・・・」
時「いや、うちの囚人もそういうのは出来るはずだ」
猿「マジか！？」
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犬四郎のムチ
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零印 - ありがとうございます！褒められたの初めてです・・・うれしいなぁ！ (2019年8月7日 7時) (
レス) id: f2d6bc0737 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミヤ(プロフ) - とっても面白いです！ナンバカ本来の面白さと作者様の面白さが混ざって最強ですね (2019年8月6日 21時) (レス) id: 1ac4f61273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零印 | 作成日時：2019年6月25日 18時
