マチノソラ24

1269〜倫也side〜 ページ8

彼女に跨って優しく肩を揉みだせば


「……ん」


「いま仕事は結構忙しいの？」


「そ…でもないけど……」


「首硬いねぇ、毎日頑張ってるもんね」


「ん…」



少し弱めに揉んでいけば
力が抜けてきた彼女は心地良さそうに身を任せた



「ん…きもち…」



眠ってしまいそうな声に
掌全体を使って背中をまわすように撫でてやる



一番弱い場所はちょっとだけ爪を立てて



「っん、」



「ん？どした？」



「んーん…ぁ、」



「ここって反りすぎると腰に負担かかるんだって」




服の上から指一本でゆっくり背中の真ん中をツツツと下からなぞりあげれば



「ふぁっ、」



「肩甲骨は硬くなっちゃうと呼吸も浅くなる」



わざと焦らすみたいに指でゆっくり形を描く



「…はっ、ぁ…」



「ここゆるませようね」



一番スキな場所を弱い力で何度もなぞれば
くすぐったそうに反応して



「ん、ふぁっ、ぁ、へ、んなさわりかたやめて…っ」


「変って？マッサージしてるだけだよ？」


「んっ、ひぁ、せっ、せなか、やだっ、」


「やだ？はーい」



素直に下に降りて今度は脇腹をなぞるように優しく



「んっ……ぁ…」


「きもちー？」


「…くすぐったいっ、」


「くすぐったい？じゃこっち」



ゆっくり優しくお尻をもみ回せば息を吐いて心地良さそうにして、何度も何度も回して撫でて



「んっ、」


「ん？」



不自然にならないように内腿に僅かに手の甲を当てればわかりやすく反応して、今度は親指で少し広げるように揉んでやる



「動いたらマッサージできないよ」



モジモジしだした彼女を制して
さも普通のマッサージをしているように腰に移動する



「っあ、」



揉むリズムに合わせて爪を柔らかく当てていればまた



「だから動くなって。じっとしてらんないの？」


「だって…ぁっ、」



耐えようとしてるのに当たる度にまた無意識に小さく揺れるのがわかって口元が緩む




「次仰向けな」



「あおむけ…？」



血流がよくなってさっきより頭が回ってないらしい
彼女は素直に仰向けになって



肩まわりから鎖骨を触れば首が弱いのか肩をすくめた
彼女の目は既にとろんとしていて


前回と同じ失敗はするまいと気づかないふりして
鎖骨から下に降りていく



「あっ、ちょっ、」


「女の人って胸あるから肩こりとかしやすいみたい。結構張ってない？」


「あ……うん…、」


胸の上部分を優しく流してやれば
確かに気持ちいいと目を閉じた

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